SEMリサーチ

企業で働くウェブマスター向けに、インターネット検索やSEOの専門的な話題を扱います

『何が便利なのかはユーザーが判断すること』 - Google、商標権の取り扱いに関して

先日お伝えした、Google の商標権の取り扱いに関するポリシー変更に関して、米Google 副社長の Sheryl Sandberg が次のように発言しています。

Sheryl Sandberg (Google's vice president of global online sales and operations) :: "By letting people restrict certain words, you're not getting the results that people expect from Google," Sandberg said, adding that Google plans to put up for auction trademarked terms that it had agreed to keep off limits in the past. Now "users will decide what's useful," she added. (CNET / Google plans trademark gambit)

要は、商標登録された言葉に入札制限をかけるとユーザーが期待する検索結果が表示されなくなる恐れがあるため、制限を撤廃することにした。何が有益なのかはユーザーが判断してね、ということです。

これでは商標権を持つ企業は納得しないでしょうね。キーワードに対して何の検索結果が適切なのかをユーザーの判断に任せることは、特定の商標と何が結びつくのが適切かをユーザーに判断させることは違います。商標が何の関連性もない商品やサービスと結びつけられ誤認される混乱を防ぐためにも、対応が必要なのではないでしょうか。

COPYRIGHT © 1997-2021 渡辺隆広(わたなべ たかひろ) ALL RIGHTS RESERVED.

お問い合わせ(お仕事の相談、講演依頼など)

SEMリサーチ(www.sem-r.com)に掲載している文章及び図版の無断使用及び転載を禁じます。著作権侵害行為には厳正に対処します。

免責事項:SEMリサーチは、本記事中で触れている企業、商品、サービスの全て(情報)について、有用性、適合性、正確性、安全性、最新性、真実性に関する一切の保証をしておりません。各自の判断でご利用下さい。