米大手家電量販店・Circuit City(サーキットシティ)が1月に経営破たんしサイトを閉鎖後、オンライン消費者はどの競合サイトに流れているのか。米調査会社Hitwiseが分析結果をブログで発表した。
Circuit Cityは著名なブランドで同キーワードでアクセスする検索利用者のかなりのシェアを持っていた。現在は閉鎖を伝えるメッセージだけが残されている。Circuit Cityの一連のブランドワードを含む検索クエリで同サイトへアクセスしようとする訪問者のシェアは、2008年末のクリスマス週間の87%から今月4日68%まで落ち込んだ。この下落分の訪問者が検索エンジンを経由して流出した先は、Radioshack.com とBestbuy.comの2つのサイトだった。
ただ、RadioshackとBestBuyの流入元検索ソースを比較すると興味深い違いがある。Circuit CityブランドワードからRadioshackへ向かうトラフィックの100%がペイドサーチから流れているのに対して、BestBuyへ向かう検索トラフィックはすべて自然検索(Organic Search)からのものだ。RadioshackはCircuitCityがターゲットとしていたキーワードを中心にサーチキャンペーンを展開したためだ。
また、閉鎖のメッセージだけが残されているcircuitcity.comからのトラフィック送出先を見ると、BestBuyとWal-Martがこの恩恵を受けているようで、BestbuyはCircuitCitiからのトラフィックの20%を獲得、Wal-Martは同じく10%ほどのトラフィックを獲得しているという。
オフラインの世界でも、目当てのお店が閉店だった場合「じゃぁ○○○に行くか」と他に思いついたブランドへ足を運ぶが、それと同じ行動がオンラインでも行われていることがわかる。
Who Benefits from Circuit City Closure Online [Hitwise]
http://weblogs.hitwise.com/heather-dougherty/2009/04/post_4.html