米Googleは企業向けに提供していたGoogle Custom Search Business Edition（カスタムサーチビジネスエディション）の名称を「Google Site Search（サイトサーチ）」に変更し、機能強化を行った。
Google Custom Search Business Editionは企業などの商用サイトにGoogle検索技術を組み込める有料サービスで2007年7月に発表された。検索結果から広告を取り除いたり、XML API を通じて検索結果画面を自由にカスタマイズする、レポートを表示するなどの特徴がある。
Google Site Searchへの名称変更と同時に、機能追加も行われた。第1にインデックスを強化し、ディープリンクを辿り従来より広範囲にウェブページを収集するようにした。これまでGoogle Custom Search のインデックスはウェブ検索のインデックスと共有していたため、たとえばGoogle.comで完全にインデックスされていないサイトはサイト内検索でも同様に検索することができなかった。今回のアップデートでは、ウェブ検索インデックスとは独立した、Google Site Search indexを新たに作成し、指定したサイト内のページをインデックスするように変更された。これにより従来の欠点は解消されたと考えられる。
第2に、同義語・類義語対応を強化し、検索キーワードと関連するページを探し出せるようにした。例えば、car と検索した時に cars を検索結果に含められる。サイト運営者が同義語・類義語データをアップロードしてGoogle Site Searchに独自辞書を追加することもできる。
第3に、ドキュメントの経過時間をランキング順位に反映できるようにした。例えば、新しい製品情報ページを、古いものよりも上位に表示させるといったことが可能になる。この機能はサイト運営者側で有効・無効の設定ができる。
最後に、Google Site Search の検索結果上位に指定した範囲の情報を表示できるようにした。例えば商品カタログから検索キーワードに該当する情報を最上位に表示させるといったことが可能。
Google Site Searchの料金体系は、検索対象のページ数と検索クエリ数によって異なる。例えば、5,000ページまでのサイトで年間25万回以下のクエリの場合、100ドル。10万ページ以上30万ページ以下、年間50万回以下のクエリで2,250ドルとなっている。
なお、Google Enterprise Search担当リードプロダクトマネジャー・Nitin Mangtani氏は、Google Site Search用インデックスは（ウェブ検索の）google.comとシェアされないため、相互に影響を与えることはないが、サイト内検索で実行されたクエリのデータはGoogle.comに反映される可能性がありうると述べている。
Google Site Search
http://www.google.com/sitesearch/
Yes, the Google Site Search index is completely separate from the index used for Google.com. While Google Site Search will continue to serve results from the Google.com index, your search engine will now include results from an additional index created for Google Site Search customers. [Does Google Site Search have a separate index from Google.com? , Google Site Search Help]
Will using Google Site Search improve my site's indexing or ranking on Google.com? [Google Site Search]
http://www.google.com/support/customsearch/bin/answer.py?answer=97297
Are pages indexed in the Google Site Search index eligible for inclusion on Google.com? [Google Site Search]
http://www.google.com/support/customsearch/bin/answer.py?answer=97298
