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Google、広告表示回数を制御する「フリクエンシー・キャップ」を追加 - コンテンツネットワーク向け広告配信で

米Googleは2008年8月7日、Googleコンテンツネットワーク向け広告配信に関連する、重要な新機能の追加・変更を明らかにした。Google公式ブログで明らかにされた。

New enhancements on the Google content network

http://googleblog.blogspot.com/2008/08/new-enhancements-on-google-content.html

今回アナウンスされた新機能・改善は「フリクエンシーキャップ」「フリクエンシーレポート」「品質スコアの改良」「ビュースルーコンバージョン」の4つ。これらは昨年買収した米DoubleClickとの統合により実現したもので、ユーザー体験の品質を高め、広告主やサイト運営者により価値をもたらすものだとGoogleは説明する。

1点目の「フリクエンシーキャップ」は、ユーザーに広告を表示する回数をコントロールできるもの。指定した回数以上は同じユーザーに同じ広告が表示されなくなるため、ユーザーは何度も同じ広告を閲覧させられることがなくなるという。2点目のフリクエンシーレポートは、広告キャンペーンを閲覧したユーザーの人数、そして平均何回それを閲覧したか等のレポートする機能。広告の接触頻度の分析ができるようになる。

3点目の品質スコアの改良は、Googleコンテンツネットワーク内におけるパフォーマンスの改良とだけ説明されている。

最後の「ビュースルー・コンバージョン」は、どれだけのユーザーが広告を閲覧した後に広告主サイトを訪れたのかを知ることができる機能。広告主はこのデータを利用して、ユーザーがより関連性の高い広告を見るための最適な場所を決定することができるという。

これら新機能は、Googleコンテンツネットワーク上で配信されるDoubleClickアドサーバのクッキー情報によって実現している。DoubleClickのクッキーを利用するため、DoubleClickの広告主やパブリッシャーは特別な変更を加える必要はない。また、ユーザーは1クリックでDoubleClickとGoogleコンテンツネットワーク両方のクッキーを拒否することもできることになる。

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ダブルクリックの機能を使うってことは、ここに書いてあることは日本は関係ないってことか・・・。[追記] Inside AdWords日本版の説明によると、今回の新機能は米DoubleClick社とのCookie共有で実現するとのことなので、関係ありました。

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