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米Yahoo!、新しい行動ターゲティング&リターゲティング広告を発表

米Yahoo! Inc.は2009年2月24日、米国で開催中のIAB Annual Meeting – Ecosystem 2.0のキーノートプレゼンテーションで、オンライン広告主のための新しいターゲティング広告製品を発表した。

発表されたのは、「Search Retargeting」「Enhanced Retargeting」「Enhanced Targeting」の3つのターゲティング(リターゲティング)製品。

「Search Retargeting」(検索リターゲティング)は、ユーザの検索行動に基づいてディスプレー広告をターゲティング表示する製品。たとえば、購入意欲が高いことが考えられるキーワード「サンダル」で検索したユーザがいた時、広告主はこのユーザをターゲティングして履き物のディスプレー広告を表示できる。フェニックス大学の調査で検索リターゲティングは検索キャンペーンと同等のCPL(Cost Per Lead、リード獲得コスト)を実現し、通常のディスプレー広告と比較して50%安価にできるという。

次に「Enhanced Retargeting」は、広告主サイトにおけるユーザの活動に基づいて、Yahoo!ネットワークにディスプレー広告を掲載できる製品。たとえば、SFO-JFK区間の航空便の情報を得ようと航空会社のサイトを訪問したユーザがいた時、広告主(航空会社)はそのユーザがYahoo!ネットワークのサイトを訪れた時に、その航空便の特別なオファー広告を提示することができる。Enhanced Regargetingのトライアルを実施した大手オンライン旅行会社のケースでは、従来の行動リターゲティングキャンペーンと比較して航空券の予約件数が230%増加、クリックスルーが651%増加したという。

「Enhanced Targeting」は、スポンサードサーチ(検索広告)向けのもので、広告スケジューリングとデモグラフィックターゲティング機能を持つもの。広告主は、キャンペーン、広告グループレベルで、いつ、どこで広告を掲載するかをコントロールできる。ターゲティングは、時/日のほか、年第、性別も指定可能。広告主はターゲティングするセグメントに応じて入札価格を変更し、標的ユーザに対する露出をより大きくすることができる。

米Yahoo!の広告マーケットプレイス担当上級副社長・Michael Walrath氏は「Yahoo!の新しいターゲティング製品は、検索およびディスプレー広告の広告主がターゲットとするユーザにリーチする能力を大幅に高め、効率と説明責任の向上をもたらすものだ」と述べている。

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