ロボット型検索エンジンは画像の内容を理解できません。従って画像の内容を伝える為に alt 属性を用いて重要なキーワードを入れておく必要があります。
ロボット型検索エンジンは各Webページを巡回する時に読みとることができる情報はテキストで記述された文字情報です。画像 (JPGE や GIF)やマルチメディアファイル(MIDIファイルや WAVファイル)、macromedia Flash 上に記述されたテキスト文字は読みとることができません。
画像中心で作成されたWebページが検索エンジン対策としてマイナスに働くのは、クローラーが画像に記述されたテキスト情報はもちろん画像の中身を解釈する事ができない事が理由です。
しかし画像を全く使わないでWebページを作成する事は不可能です。SEOを考慮してテキスト文字中心でWebページを作成するにせよ全く画像や Flash ファイルを用いないWebサイトを構築する事もありえないでしょう。
従って、画像を利用してもスパイダーに対してその画像の内容を伝える為に alt 属性を利用します。alt 属性は、画像表示に対応していない、あるいは画像表示を行わないブラウザでアクセスされた際に画像の部分に変わりに表示させる代替テキストを記述する属性です。この alt の中にキーワードを埋め込む事によってスパイダーに対してその画像が何であるかを伝える事ができます。
従って、画像を利用する時には必ず alt 属性と共にそのWebページで重要なキーワードを入れておきましょう。
例えば、SEOサービスを提供している会社のサイトの1つのメニューとして画像で「サービス」とあったとします。この時
<img src="seo_service.gif" alt="サービス" width="150" height="120">
といったように画像上で表した文字と同じ”サービス”では、クローラーは情報が伝わりません。クローラーは「サービス」という言葉を拾うものの何のサービスなのかわかりません。人間であれば前後に存在するテキストからこの「サービス」はSEOサービスを意味する事がわかるでしょう。しかしスパイダーはそう解釈してくれません。この画像がSEOサービスである事を伝えるために、
<img src="seo_service.gif" alt="SEOサービス 紹介" width="150" height="120">
あるいは
<img src="seo_service.gif" alt="SEOサービス" width="150" height="120">
とHTMLを記述します。alt属性をつけることで "SEO" という情報を伝えると同時にこの画像が”サービス”であることも伝える事ができます。
alt 属性に記述するキーワードは必ず表示画像と関連性があり正しく記述している必要があります。alt 属性の文字が考慮されるからといってキーワードをたくさん詰め込んでいるウェブマスターが少なくありませんがこれは検索エンジンスパム行為とみなされる場合がありますので注意が必要です。
<良い例>
<img src="seo_service.gif" alt="SEOサービスの紹介" width="150" height="120">
<悪い例>
<img src="seo_service.gif" alt="seo,seo,seoサービス,SEO,search engineoptimization,検索エンジン最適化,seo" width="150" height="120">
なお、alt属性にテキストを書き込めば情報を伝えられるのであれば、alt属性の記述を守る限り画像主体のWebページを作成しても良いのではないか?と考える方がいるかもしれません。しかしクローラーは他の<body>内に物理的にあるテキスト情報と比較するとalt属性内のテキストは評価をしません。従ってWebページにおいて重要となるキーワードはできるだけテキストで表現をした方が良いのです。
(2003/02/25 執筆、2003/09/17 改訂 /渡辺 隆広)