米Googleが検索結果におけるWebページの見出しとスニペット(説明文)表示において、DMOZ (ODP, Open Directory Project)データを反映させなくするMETAタグ (NOODPタグ)のサポートを開始した。
GoogleがWebページの説明文を表示するルールは (1) KWIC (Webページの検索キーワード前後の文章を引用する)、(2) META Descriptionタグ内の記述、(3) DMOZで用いられている説明文の3種類に分類される。このうち (3) については、DMOZで記述されている説明文が不明確・適切ではない、古いなどの問題でウェブマスターの中にはDMOZの説明文が用いられることに嫌悪感を抱くものも少なくなかった。検索結果画面におけるWebページの説明文は関連性の判断、クリック率にも影響することからサーチマーケティング上の理由からDMOZからの削除を主張するもの、あえてDMOZに掲載を行わないというケースもあった。
今回Googleがサポートを開始したNOODPタグは、Webページに「<meta name=”ROBOTS” content=”NOODP”>」を追加することで、検索にヒットしたページがDMOZに掲載されており、DMOZの説明文が引用される条件に合致した場合であってもDMOZデータではなくKWICまたはMETA Description の情報が反映されるようになる。
ディレクトリ検索登録情報がウェブ検索に転載されることによる弊害は以前から指摘されており、Microsoftは2006年5月に同社の検索エンジンにてNOODPタグをサポートしている。日本でもYahoo!検索がつい最近までカテゴリに登録されたサイト情報をウェブ検索にも利用した結果、例えば法科大学院と検索した際に検索にヒットした多くのページの見出しが「法科大学院」となってしまいどこの大学なのかサッパリわからないなどの弊害があったりした(現在はこの問題は解消済み)。
cf.
Opting Out of Open Directory Listings for Webmasters [MSN Search's WebLog]
http://blogs.msdn.com/livesearch/archive/2006/05/22/603917.aspx