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au Google検索「利用頻度増えた」25% - アイレップ、クロスマーケティング調査

株式会社アイレップのサーチエンジンマーケティング総合研究所(SEM総研)と株式会社クロス・マーケティングは2006年11月21日、全国15歳以上の男女450人を対象とした携帯電話利用者の検索行動の調査結果を発表した。

2006年7月のKDDI auのGoogle検索導入前後の利用者の検索行動については、「以前より利用頻度が増えた」と回答するauモバイル検索ユーザは25%に達した。調査は従来からキーワード検索を利用していたユーザとカテゴリ検索を利用していたユーザ別に集計。キーワード検索利用者のうち、Google検索窓設置後に検索頻度が増えたと回答したユーザは36%、以前と変わらないとしたユーザが56%だった。一方カテゴリ検索派のユーザもGoogle導入後に以前より検索頻度が増えたユーザが14%いた。キャリアやコンテンツプロバイダーの提供するデータによると、検索利用件数そのものは約2.5倍~約3倍に増加したとされており、キーワード検索の利用者数の増加に加え、従来からキーワード検索を利用していたモバイル検索ユーザのヘビーユーザ化によりキーワード検索のボリュームが底上げされているものと思われる。

au、Google検索導入前後の検索頻度の割合変化

モバイル検索の閲覧行動については、検索結果ページを何ページまで見るかを調査した。最も多いユーザが「検索結果の2ページ目まで」で34.4%だったが、3ページ目以上を見るユーザも53.6%に達していた。一方1ページ目のみのユーザは12%だった。半数以上が3ページ目以降も閲覧していることから、モバイル向けの検索連動型広告の出稿時に検索結果の2ページ目、3ページ目でも意味はあること、またモバイルSEO対策時のランキングの考え方もPCとは分けて考える必要があることを示唆している。

モバイル検索の検索結果閲覧ページ数

モバイル検索利用者とEコマースに関する調査では、『携帯コンテンツ』『商品情報』『エンターテイメント』『情報サービス』の4つのジャンルに分類して実施した。商品購入経験者は全モバイル検索ユーザの1割弱存在しており、商品情報ジャンルの検索経験者のうち、4人に1人は商品購入経験があると回答した。特に、CD・ビデオ・DVDなどモバイル検索ユーザとの親和性の高い商材では、検索経験率が13.1%、検索経験者の有料サービス利用率も32.2%と高い傾向が見られた。

SEM総研/クロスマーケティングでは、auの公式トップページへのGoogle検索窓設置をはじめNTTドコモ、ソフトバンクのポータルサイトへの検索窓の設置、各社携帯検索エンジンポータルサイトの検索精度の改善などで、モバイル検索ユーザにとって携帯電話での検索行動はさらに身近なものになることが予想されており、携帯電話での検索行動がより身近になることで、更に携帯電話での有料サービス・無料サービスとに市場ニーズは成長していくと考えられると述べている。

アイレップ

http://www.irep.co.jp/

クロスマーケティング

http://www.cross-m.co.jp/

アイレップ SEM総合研究所とクロス・マーケティング、「モバイル検索ユーザの検索行動調査」結果を発表(PDFファイル)

http://www.irep.co.jp/press/pdf/20061121.pdf

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