有限会社いなかどっとコムは2007年4月25日、検索キーワードから見た一般消費者のニーズをまとめた季刊誌「SEOで斬る業界クォータリー」を創刊すると発表した。
「SEOで斬る業界クォータリー」は検索キーワードのYahoo!における検索回数と、Yahoo!検索でのランキングを掛け合わせることで業界においてどのサイトが最も多くの訪問者を獲得しているかを明らかにする。第1号の「自動車Vol.1」では、消費者は、どこから自動車に関する情報を得ているのか、どのようなキーワードで自分の得たい情報を探しているのかを検証している。結果は1位がGoo-net、2位がトヨタ自動車、3位がWikipedia、4位がYahoo!自動車、5位がgoo-newsだった。いなかどっとコムはトップ5に自動車メーカーはトヨタしか入らず、他の情報ポータルが多くの人を集めてしまっている現状が浮かび上がっていると説明している。
レポートは8,400円。
SEOで斬る業界研究クォータリー 自動車業界Vol.1
http://www.quickvalue.net/qv/research/
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スコアリングのロジックの意図が私にはよくわからない。また、より検索回数が多いキーワードで検索上位に表示されているWebサイトがより多くの訪問者を獲得しているという推定は成り立つけれども、「どこから自動車に関する情報を得ているのか」etc. は導けないんじゃないの?「ユーザは検索順位が高いサイトを(低いサイトよりも)情報源として利用している」という前提は成り立たないのだから。それにクエリインテントや情報収集時の検索行動を考慮してあげないと、変な傾向がでてきてしまいそう。と、いろいろとつっこんでみたけれど、大雑把な指標としては面白いと思う。