米Microsoft傘下のTellmeは2008年4月23日、携帯端末から音声で利用できるモバイルローカル検索サービスを開始した。携帯端末からキー入力やメニュースクロールをせず、ユーザーは端末のtalkボタンを押しながらキーワードを話すだけで関連する情報を得られる。GPS機能を搭載したBlackBerry端末のみ対応だが、将来iPhoneやWindows Mobile、Helioなど他のプラットフォームにも対応する予定。
GPSと連動して位置情報を取得するため、例えば「コーヒー」と言うと現在地から近いコーヒーショップの住所や道順、電話番号などの情報をWindows Live Searchを使って検索・表示する。また、「交通(Traffic)」と言うとLive Search Virtual Earthを利用して交通情報を示した地図を表示する。「天気」と言えば5日先までの天気予報や現在地周辺都市の天気を画面に表示する。
Tellme創設者のMike McCueによると、携帯端末が複雑化し、新しいUIが登場したことで情報やサービスにアクセスしやすくなったものの、運転中や歩きながら、あるいは複数の用事をこなしながら検索するのには不便だと指摘。Tellmeが提供する音声検索技術はこうした問題を解決できるという。例えば同社によると、同じタスク(検索)をこなすのにキータッチなら29回のタッチが必要なことが、Tellmeの音声検索なら2語を発するだけで終了するという。
今年後半までにTellmeは音声検索技術をPNDs(Personal Navigation Devices・パーソナルナビ端末)に拡大し、運転中でも歩きながらでも安心して手軽に情報を得られるようにする計画。
Tellme
TELLME MAKES ON-THE-GO INFORMATION A WORD AWAY:SAY IT AND GET IT, RIGHT ON YOUR SCREEN Delivers Local Results Using GPS with Live Search and Fandango