ヤフーは2008年6月9日、ウェブ検索エンジン「Yahoo! Search Technology (YST)」の検索アルゴリズムをバージョンアップしたと発表した。YSTではユーザーの検索体験の質を高めるために様々な研究開発を行っており、ベストな検索アルゴリズムを採用している。過去にも何度も大きなバージョンアップを繰り返してきた。今回のバージョンアップについて「前回以上に自信を持っておすすめできる、非常に優れた検索アルゴリズム」(ヤフー)と語っている。
# (以下、データを十分に分析していない時点の所感です、あくまで軽い参考程度に)
1. レレバンシー
これまでとの違いがよくわかりませんでした。
2. アルゴリズム
ドメイン、ネットショップ、宿泊予約、航空券などなど、主要業種・領域ごとに、主要企業のYSTにおける最近1週間の順位変動をざっと眺めてみましたが、目立った特徴はないように感じられます。
アルゴリズムの変動があった時は、特定の手法に大きく依存しているサイトがガクンと順位を落としたりする(プラスマイナス20以上の順位変動)傾向がよく見られるのですが、今回はそういったものはありませんでした。
ただし、様々なテクニックを用いて順位を上げようとしているテクニック偏向系のサイトの一部は、キーワード全般にわたり順位が軒並み大幅(+15)ダウンしているケースも確認しています。
※ アルゴリズムのバージョンアップやインデックスのフルアップデートにかかわらず、インデックスは常に更新され、順位も継続的に変動するものです。それは皆さんのサイトに起因するものというよりも検索システムによるものです。
「10位程度の順位変動は常に起きるもの」(金融工学でいうボラティリティですね)として私は日常そんな些細な変動は気にもとめませんし(気にしても仕方がない)、本エントリーはそうした小さな変動は無視した上で「YSTの検索アルゴリズム」について述べています。当然、ビジネスによっては、たった3程度の順位変動であっても、それがコンバージョンに「大きな影響がある」とみなすこともあるでしょうし、ビジネスの視点からすればそれは当然のことです。
YST検索アルゴリズムをバージョンアップ [Yahoo!検索スタッフブログ]
http://searchblog.yahoo.co.jp/2008/06/yahoo_yst.html
cf.