米Googleは2008年6月12日、関連検索(related search)の生成アルゴリズムを改良し、より現在の話題に即した検索キーワードの提案が行えるようになったことを明らかにした。Googleグループプロダクトマネジャー・Rajat Mukherjeeとソフトウェアエンジニア・Adam Westallの両氏がGoogle公式ブログで明らかにした。
関連検索とは、ユーザーの情報検索を支援するためにキーワードの提案を行う機能。ウェブ検索(自然検索)の画面上部と下部に表示される。Googleを利用するあらゆるユーザーが、自分が探し求める情報にたどり着くための適切なキーワードを知っているわけではないため、関連検索を通じて、入力されたクエリと同時に出現するクエリを表示することで検索の利便性を高めている。
関連検索に類似する機能はYahoo!JAPANも提供しているが、Yahoo!のそれはクエリベースでユーザーの実際の検索回数などに基づいて日々更新されているのに対し、Googleのそれはウェブベース(複数のデータソースを参照して決定しているということだが、基本的にクロールベース)であり更新タームが長かったために、時事キーワードなど今日の興味・関心に即した適切なキーワードが提案できているわけではなかった。
今回、この関連語句を生成するアルゴリズムを改良し、新しい話題についての語句をより早く表示できるようになったことで、ユーザーの今日の話題に対応したとしている。Googleはその例として、たとえば3G対応機器が登場して話題となったiPhoneについて、すでに関連するキーワードが表示できているケースを挙げている。
今回の関連語句生成アルゴリズムは米国(英語)でのみ対応しているが、今後、他の言語にも対応させていくとしている。
ちなみに、Yahoo!JAPANも先週、関連検索ワードの生成アルゴリズムを更新したことを発表している。
Fresher related search suggestions [Official Google Blog]
http://googleblog.blogspot.com/2008/06/fresher-related-search-suggestions.html