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米Google、インスタント検索のオートコンプリート機能を強化 単語単位の予測可能に

米Googleは2011年4月20日、Google Instantで有効なオートコンプリート(キーワード候補表示)機能を強化したことを発表した。

検索エンジンユーザーが検索時に入力するキーワード数は、過去10年の調査を見ると年々少しずつ増加傾向にり、検索クエリも千差万別だ。これはGoogleでも同様であり、かなりの割合の検索クエリは過去に入力されたことがない文字列だという。オートコンプリートは基本的に過去のクエリの人気度に基づいているため、ユニークなキーワードを予測することは困難だ。

そこでGoogleは、Instantにおけるオートコンプリートを改良して、検索クエリの一部分から、特に最後に入力したクエリから予測する機能を搭載した。たとえば、"roppongi search engines" というクエリがあったとしよう。この3つの単語の組み合わせは希な掛け合わせキーワードであるが、後者の2単語、search engines はポピュラーである。この際、Googleはユーザが "roppongi search en" と入力した時点で、最後の単語 "search" と 入力中の文字列 "en" から "engines" を予測して表示する*。

* 従来なら、この場合は roppongi search の時点で検索頻度が極めて少ないクエリのため、engi まで入力しても engines を候補として提示できなかった

なお、半年遅れで登場したGoogleインスタント検索日本語版には同機能はまだ搭載されていない。Googleによると、今回のリリースは英語圏を対象にしており、他の言語は近い将来、順次、テストを経て対応していく計画とのこと。

More predictions in autocomplete

http://googleblog.blogspot.com/2011/04/more-predictions-in-autocomplete.html

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