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Google、キーワード入力中に検索結果を表示する Google Instant 機能を廃止

米Google は2017年7月26日、ユーザーが検索キーワードを入力中に自動的に検索結果を表示する Google Instant(グーグル・インスタント、インスタント検索)機能を終了することを明らかにした。

Google インスタント検索は2010年9月に追加された機能(関連記事:米Google、「Googleインスタント検索」を発表)。パソコンで検索する時に、ユーザーが入力中の単語を予測して(検索ボタンを押さなくても)検索結果を表示していた。

インスタント検索はパソコンのキーボードでキーワードを入力することが前提の機能だ。しかし今日の検索の過半数は画面をタッチしたり音声入力するモバイル端末から行われている。Google広報担当によると、こうした入力方法やスクリーン、インタラクションの変化を踏まえ、Google Instant を削除する決定をした。

We launched Google Instant back in 2010 with the goal to provide users with the information they need as quickly as possible, even as they typed their searches on desktop devices. Since then, many more of our searches happen on mobile, with very different input and interaction and screen constraints. With this in mind, we have decided to remove Google Instant, so we can focus on ways to make Search even faster and more fluid on all devices.[ A Google spokesperson, Google has dropped Google Instant Search, July 26, 2017]

なお、2017年7月27日午前4時現在、米国の Google (google.com)で Google Instant 機能が停止していることを確認した。一方、日本国内(google.co.jp)は現時点で動作している。Google Instant が使えないと、候補キーワードの表示件数が減少する(3~4件)ので、同機能を利用してキーワード調査をしていた場合は影響が出るかもしれない。もっとも個人的には、オートコンプリート機能に依存したキーワード調査は本質を見過ごす危険もあること、中長期的に見れば(無用の長物となるので)このタイミングでなくなっても問題ではないと考える。

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