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Google、検索結果表示の改善を約束、欧州委による巨額の賠償金回避へ

EU競争法(独占禁止法)違反の疑いで規制当局がGoogleを調査している問題で、欧州委員会(EC)は2014年2月5日、Googleが提示した改善案を受け入れる方針を明らかにした(関連記事:欧州委員会(EC)、Googleが提示した改善案を拒否 - 独占禁止法違反を巡る問題)。3年あまりにわたるECによる調査は Google の大幅な譲歩により終結に向かう。

Google は欧州検索市場における独占的地位を乱用し、地図や商品、宿泊施設や書籍などの各種垂直型検索結果を表示する際に自社の情報を優先表示したり、競合他社の情報を不当に扱うなど、EU競争法に違反する疑いがあるとして調査を受けていた。

欧州委によると、Google は地域情報やホテル、商品などの情報を表示する際に、競合企業3社の情報とリンクも合わせて同等に掲示するよう検索結果を改善することを「約束」した。Google は自社の垂直型検索結果を表示する際には、消費者に対してその枠を自然検索結果から明確に区別するとともに、その情報が Google の自社製品のものであることを明示する。また、消費者が比較しやすいように、平等な形式で競合企業3社の情報もあわせて表示することが定められた。

この改善案は欧州市場のみに適用され、Google は向こう5年間、遵守することが義務付けられる。

欧州委が公開した改善案のスクリーンショットによると、例えば飲食店やショッピング(商品検索)結果を表示する際には、画面向かって左側には"Google Shopping Results" というラベルとともに自社の検索結果を表示する一方、右側には "Alternatives"というラベルとともに競合3社のリンクを掲示する。また、ローカル検索結果を表示する際には、Google のローカル検索結果の上部に "Alternatives" の表示枠が設けられ、同じく競合3社の情報が掲載される。Google が写真とレビューを併記するのであれば、競合企業の情報もそれと同様の形式で表示することで公平性を担保する。実際に検索結果に表示される3社は、あらかじめ表示候補としてプールされた競合企業の情報の中から、検索アルゴリズムによって機械的に選択される。

EU競争政策担当委員Joaquin Almunia(ホアキン・アルムニア‎)氏は、Google が提示した改善案は欧州委の懸念を払拭するに値する内容だったと評価した。今回の改善案により、消費者は比較可能な方法で提示された、複数の競合サービスの中から、真の選択をすることが可能になると述べた。

一方、Microsoft のバックアップを受ける Icomp は、ライバル企業の意見を聞かずに合意に達することは大きな失敗だと批判した。

Antitrust: Commission obtains from Google comparable display of specialised search rivals- Frequently asked questions

http://europa.eu/rapid/press-release_MEMO-14-87_en.htm

Antitrust: Commission obtains from Google comparable display of specialised search rivals

http://europa.eu/rapid/press-release_IP-14-116_en.htm

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