検索結果を出した”根拠”を一般に公開する検索エンジンソフトウェアの開発プロジェクトが進んでいます。
検索アルゴリズムを公開するオープンソースプロジェクト[ZDNet/JAPAN]http://www.zdnet.co.jp/news/0308/19/ne00_nutch.html
Project searches for open-source niche[ZDNet/USA]
http://zdnet.com.com/2100-1104_2-5064913.html
Nutch と呼ばれる検索エンジンプロジェクトが進んでいます。このプロジェクトではウェブ上で文書を探し出すためのソフトウェア - つまり検索システム - の開発を行っているのですが、その特徴としてどのような計算処理を行って検索結果を表示したのかを公開しようという点にあります。
つまり、例えば今 Google で「自動車保険」というキーワードで検索を行った時に表示されるウェブページのリストは、数多くある自動車保険という言葉を含んだページの中から何故上位にそれらを選んできたのかといった説明はありません。あくまで「Google の検索アルゴリズムが最もキーワードに合致したページとして選んだ」という程度の説明なのです。
これに対して Nutch プロジェクトでは、その「何故」という疑問に答えて計算式を公開しようとするわけです。
Google や Yahoo! といった少数のプレイヤーに独占されている検索業界においては相互監視機能が働かず、この状況を打破し公正かつ信頼できる検索結果を表示させることも目的だということです。もっとも、検索結果のはじき方を公開してしまったらそれを悪用するスパマーが氾濫するのは必至とも思えます。