SEMリサーチ

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キーワードの"SEO難易度" って?

よく、「そのキーワードは”○、○○○、○○○件ヒットするから難しいよね」とか「これはわずか○○○件しかヒットしないから SEO 楽だよね」なんていいますが、果たして検索キーワードに該当したページ件数で SEO の難易度は推定できるのか?

皆さんは、キーワード毎の上位表示の難しさ、つまり SEO の難易度を何をもって測りますか?

例えば「ダイエット」というキーワードでGoogleで検索しよう。すると、

「ダイエット」の検索結果件数

続けて、今度は「マイクロダイエット」で ぐぐると・・・

「マイクロダイエット」の検索結果件数

マイクロダイエットの検索結果該当件数は約13,300件、一方ダイエットは約4,250,000件。では SEO の難易度としてどちらのキーワードでWebページを最適化するのが難しいと思いますか?

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この質問に対して多くの人は「ダイエットの方が難しい」と答えます。その答え自体は正しいと思います。しかし問題なのはその根拠。「ダイエットは 400万件を超えているけど、マイクロダイエットは 1万件だから楽だよ」と多くの方が理由付けします。しかしちょっと待って下さい。その「数字の比較」で結論を出すのは本当に正しいのでしょうか。

このロジックの問題は次の点にあります。それは、検索結果ページ(以後、SERPs(Search Engine Result Page))の1ページ目にあるWebページと、100ページ目にあるWebページの競争力を同一だとみなしている点です。。

つまり上記の「数字の比較」により難易度を推定するためには、前提として「検索結果に該当した全てのWebページが該当検索キーワードに対して最適化を施している、あるいは上位に表示させようと努力している」という条件が成り立たないといけないのです。しかし実際にはそんなことはありません。あるページは偶然検索アルゴリズムと符合してキーワードとの適合率が高く評価されてしまっただけかもしれませんし、またあるページはキーワードとは全く関係がなく、たまたまWebページ上でそのキーワードを利用していたために「キーワードマッチ」によって検索結果に拾われてしまっただけなのです。

例えば10人で100メートル競走をする時に、10人全員がゴールに向かって一所懸命走っていて実力も相応であれば、各々が1位を取るのは難しいでしょう。もし10人のうち5人はゴールには向かわずそこに立ち止まっていたり、あるいはゴールの方向とは違うところに走っていくのであれば、残りの5人が上位5位以内に入ることは容易です。キーワードの難易度もこれと同じで、検索結果に該当した全てのページが必ずしも検索キーワードで最適化施策を継続的に施しているわけではないので、実際の競争率は該当件数よりずっと低いはずです。

キーワード毎にSEOの難易度を測る際に、検索結果の該当件数だけでは判断することはできません。問題なのは、そのキーワードに対して熱心にSEO対策を施しているユーザーがどれだけ存在するか、ということです。(I) 特定キーワードに対して一定水準以上のSEOが施されている割合、(II) 上位30位以内のWebサイトの最適化達成率(どれだけ最適化が完了しているかの割合) - この2つを組み合わせた「キーワード競争率」が高いキーワードほど、上位を狙っていくことが困難になってきます。

例えば「はんこ」と「ドラえもん」のキーワードで難易度を比較すれば、後者の方が検索結果該当件数は多いですが、キーワード競争率は高くありません。具体的にはSERPs2ページ目以降のキーワード競争率が極端に下がるからです(=最適化が施されているわけではないからです)。一方前者は検索結果該当件数は少ないですが、SERPsの6ページ目以降を見てもまだSEOを行っているWebサイトがありますのでキーワード競争率は高くなり、上位に入る難易度も高いのです。

SEOでターゲットとするキーワードで検索をしてみて上位サイトをよく調査しましょう。もしどのサイトも明らかにSEOを施しているようであれば、そのキーワードは検索結果該当件数に関わらず難しい可能性があります。逆にタイトルタグにキーワードが入っていない、画像ばかりのサイトが上位にでてきているようなキーワードはその該当件数に拘わらずキーワード競合度は低く上位表示も比較的容易に狙える可能性があります。

※ 抽象的な話が中心になってしまいましたので、月曜日に具体的な事例をあげて、SEO難易度について見ていきましょう(2003/10/20公開予定)

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