Google サーチトラフィックを eBay に流して金儲けしている人がいるが、しかしその手法について異論あり。
auction bytesの記事を紹介。
Ryle Goodrich という米国人が、Google と eBay アフィリエイトを組み合わせてお金儲けをしているのですが、その手段が問題に。この人、オークションに出品されている商品に関連する数多くのキーワードで Google 検索結果の上位を独占しているのですが、クリックすると eBay にリダイレクトさせてしまうのです。この時のリダイレクトはアフィリエイトリンク。こうしてRyle Goodrichのサイト経由で訪れたユーザーが eBay 上で入札したりユーザー登録すると、報酬が手に入るわけです。
つまり、クローラーが訪れた時には Ryle Goodrich が作成したWebページの内容を読ませて、ユーザーが検索結果をクリックした時には eBay にリダイレクトさせるというクローキングという手法を用いているのです。クローキングを用いていることが第1の問題なのですが、さらにもう1つ。
クローラーに読ませるページは、アルゴリズムによって高評価が与えられるようにテキスト中心で作成されているのですが、この元原稿になっているのが eBay で実際に掲載されている各種商品のテキスト情報。つまり勝手にパクッて流用してるわけです。しかし eBay 上の情報を他サイトに掲載することは認められていません(著作権も侵害してます)。これが2つ目の問題点。
Ryle Goodrich 氏の主張は「Google は eBay 内の各ページをクロールしないから、検索エンジンで商品を探している人たちの需要を満たせない。オレが自分のページにコピーしてクロールさせてやってるわけだし、結果的に eBay にトラフィックが流れているんだかいいだろう」。
eBay の広報は「Google が問題ととらえてないなら、我々も問題にしないよ」。
Google の主張は、個々の問題にはコメントしなかったが「我々はスパム耐性を持つ様々なアルゴリズムを組み合わせて日々改良しているから」。
・・・で、結局どうなったかというと、Ryle Goodrich 氏のサイトは Google のインデックスから削除されてしまいました (2003/10/25)。Google が対処したんでしょうね。
[Source]
Battle for Eyeballs Drives Google Traffic to eBay [auction bytes]