goo の検索エンジンが Google に切り替わりました。日本語処理に関して Google にはない新機能が搭載された、新goo です。
Google と goo による戦略的提携が発表されて2ヶ月。当初告知されていた12月1日からの、日本語処理を改善した新検索エンジンですが予定通りリリースされました。
新goo の変更点についてみていきましょう。
新goo ポイント1:関連する検索キーワードを表示
キーワードによっては、関連性の高いキーワードが画面上部に表示されるようになってます。例えば「クリスマス」で検索すると、イルミネーション、クリスマスツリー、クリスマスディナーといった語句が表示されます。
新goo ポイント2:検索キーワードの自動補正
例えば、年賀はがきは「年賀葉書」や「年賀ハガキ」といったように表記がいくつかあります。従来の検索エンジン(例えば Google)であれば、「年賀葉書」で検索した時にはWebページ中に「年賀葉書」の表記で記述しているWebページしか検索対象になりません。もし「年賀ハガキ」という表記を使ったWebページを探したい場合は検索キーワードも「年賀ハガキ」としなければいけませんでした。
しかし、いずれの表記でも「ねんがはがき」の意味は同じであり、検索サービス利用者も「ねんがはがき」の情報を含んだWebページを探しているのですから、表記によって本来検索結果として出力されるべき結果が出ないのは不便です。ユーザーが入力したキーワードとは異なる表記で記述されたWebページの中に、そのユーザーが本当に探し求めていた情報が含まれている可能性もあるからです。
そこで goo は 検索キーワードの表記ゆれを吸収 送り仮名の違いや長音(のばして発音)の表記の違い、ひらがな表記とカタカナ表記の違いなどの表記ゆれについて自動補正するようにしたのです。
これは「年賀葉書」というキーワードで、新goo と Google の検索結果と比較してみると違いがわかりますのでお試しあれ
検索キーワード「おとしだま」で検索しましょう。
Google はWebページに「おとしだま」という表記のページを検索結果に表示しますが、「お年玉」という記述をしたWebページは検索結果に含まれていません。
新 goo では検索キーワードを「おとしだま」としてもWebページの記述が「おとしだま」「お年玉」いずれも検索結果に含まれます。この表記ゆれの自動補正についての新機能は便利ですね。
新goo ポイント3:推薦ワードの表示
例えば「ドラエモン」で検索した場合推薦ワードとして「ドラえもん」が表示されます(表記揺れの補正)。
また、「松島奈々子」と入力した場合、推薦ワードとして「松嶋菜々子」が表示されます(誤字修正)。
他の例として「伊藤美咲」→「伊東美咲」、「シュミレーション」→「シミュレーション」があります
「国交省」と入力した場合、推薦ワードとして「国土交通省」が表示されます(正式名称の提示)
また、
・Powered by Inktomi のロゴが消えた
これは当然ですね。なお、Powered by Google といった表記はみあたりません。
このロゴが消滅した
PPC広告については、2003/12/01 14:00 時点でオーバーチュアでした。Googleアドワーズ広告に切り替えると告知されていましたがこれはまだ先でしょうか。
URL登録画面は Google にリンクされています。
また、検索するタイミングによっては、以前の Inktomi の検索結果が表示されてしまいます。まだ goo 側のサーバが安定していないのでしょうか。
「goo」新検索サービス本日より提供開始 [goo プレスリリース]
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