昨日、JWord が検索結果の表示形式を大幅に変更したニュースをお知らせしました。このリニューアル後に JWord を実際に利用してみたのでそれをレポートします。
変更内容について簡単におさらいしておくと、JWord に登録されたキーワード、つまり従来ならダイレクトに目的サイトに誘導してくれたような場合でも、ブラウザの画面を2分割して右側に主サイト(目的地)、左側に関連サイトと検索ボックスの表示を行うように変更されました。(参照記事:JWord、検索結果の表示方法を変更)
今回の変更は常に画面を2分割するということで使用感を大きく変更するものです。ちょうど私の大学の図書館内のPCには JWord がインストールされているのでそれを使って試してみました。
率直な感想として、「関係ないサイトを表示しすぎ」です。例えば”ヤフー”で検索するとダイレクトに Yahoo!JAPAN のサイトに連れて行ってくれます。これはOK。でも、その横に表示されるウインドウに、どうして中古車のヤフーオークションやペットショップ(?)などなど、”ヤフー”の言葉が入っているだけの全然関係ないサイトを表示してくれるのでしょうか。
キーワードを "yahoo" だと Yahoo!JAPAN の各種サービスへのリンクが表示されるからいいんですけどね。"ヤフー" としても、"yahoo" と同等の関連サイトを表示して欲しいところです。
"Google" で検索するとイメージ検索などのリンクも表示されますが、PageRank 解説サイトまで表示するのもどうなんでしょう。「Google のサイトを訪れたい」と考えているユーザーに対して PageRank解説サイトを出しても意味がないのではないでしょうか。言葉上のつながりはあるかもしれませんが、ユーザーの求めている情報に対しての関連性があるか?と問われたら疑問です。
単純に検索キーワードを含んでいるだけのサイトを表示してしまうところが、今回の JWord の変更に関してまだまだ改良の余地ありといったところでしょうか。
1つの例にすぎませんが、この図書館内PC の JWord の利用履歴を見ると、99% は有名ブランド・企業のサイトの名前が入力してある、つまり入力した言葉に関連する情報を探しているというよりも行きたいサイトの名前をそのまま入れている使い方が全てといっていい状況です。今年の2月〜4月から不定期でブラウザに残っているキーワード履歴をチェックしていたのですが、ほぼ全て「関連情報を探す」よりも「目的地にダイレクトにアクセス」の利用用途でした。
JWord は通常の検索エンジンとは異なり、「行きたいサイトの名前を入れるだけでダイレクトにたどり着ける」のですから、そういったユーザーに対して何を関連サイトとして表示すべきなのか、何が便利なのか。そこを考え直す必要があるのではないでしょうか。もしかしたら、このユーザーに対して関連サイトを表示すること自体が意味ないのかもしれません。(例 JWord でソニーにアクセスした時に、果たしてソニー生命保険やソニースタイルのサイトを表示すること自体に意味はあるのか?)
また、これはまた違う話ですが一度左側のウインドウが表示された後は、URLボックス内にて JWord を利用してもウインドウの内容が変わりませんね。例えば "Yahoo" でダイレクトにアクセスした後に、URLボックス内に "Google" と入れて Google のサイトに移動しても、左ウインドウの情報は Yahoo! のままでした。
以上、使用レポートでした。