米Googleのウェブスパムチーム担当のMatt Cutts氏が2007年1月25日、故意に特定のキーワードでリンクを貼り付けることでランキングを押し上げる「Googlebombs(グーグル爆弾)」に対する措置を行ったことを明らかにした。
Googleのリンク分析アルゴリズムを改良することで、同手法が行われたときのランキングに対する影響を押さえ込んだという。現在、グーグル爆弾対象のキーワードで検索すると、それについて触れている記事や掲示板の書き込みなどが検索結果に表示される。
グーグル爆弾は、米国では「miserable failure(惨めな失敗)」検索時にブッシュ大統領の経歴ページを表示した事例が、日本では「胡散臭い」で検索時に亀井静香氏のWebサイトが表示されるように操作されていた事例がある。
またMatt氏は、グーグル爆弾への対応策としてなぜ個別に手動で問題のサイトのランキングを変更するといった方法をとらないのかという一般のユーザが抱えるであろう疑問に対しても答えている。Googleは方針として、検索結果がレリバンシー(関連性)の問題を抱えた時、自動的にその問題を解決するための方法を探るという。検索アルゴリズムは一度に大量の情報を処理できるし、また複数の言語に対しても有効に機能するケースは多々あるためだ。
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