米Googleが検索結果の順位をパーソナライズできる"Edit search results"を一部のユーザー向けに実施している。
Edit search results FAQによると、ランダムで選ばれたユーザーの検索結果画面の各リンクに矢印(↑)のアイコンが現れ、検索順位を上下に変更したり任意のリンクを追加できるという。上向きの↑をクリックすると、そのリンクがページの上部に移動する。また、xをクリックすると、検索結果から消えて、今後同じキーワードで検索した時はそのリンクは表示されなくなる。また、画面最下部に設けられたKnow of a better webpage?からは自分で任意のリンクを追加することができる。
justin hileman dot infoなどのブログでスクリーンショットを確認できる。変更を加えた内容は将来同一キーワードで検索した時に対してのみ有効だ。パーソナライズされない標準の検索順位を確認したい時は画面最下部のリンクからいつでも回復できる。
Edit search resultsによる検索順位の変更は、自分が閲覧する画面にしか影響せず、行った変更が他人の検索結果に反映されることはなく、あくまで個々のユーザーのためのパーソナライズ検索機能の1つ。ただし、Googleは今回の"Edit search results"は検索体験の向上を目指すためのテストの1つと位置づけており、将来この機能の有用性が確認し、将来リリースする時に機能を拡張して追加したコメントや変更が他のユーザーにも共有されるかもしれないともFAQで述べている。
Googleは昨年にも同様に検索結果に任意のリンクを追加できるなどのテストを実施したことがあり、リンクの重み付けを中心とした現在のページの評価要素にユーザーの評価を加え、それを個々のユーザーのニーズにあわせて検索結果をコントロールするパーソナライズ検索に活用しようと試みをしている。
Edit search results Thank you for your interest in this experiment
http://www.google.com/experimental/a840e102.html
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現状はパーソナライズの一環。今後、ユーザーから与えられるインプットが、果たして(全体の)検索精度の改善に貢献するのか?を見極めたいんでしょうな。ユーザーからの評価を加える=検索ランキングの精度改善ではないから。2,3年前に注目されたタギングによるキーワード入力や投票、コメントは検索というコンテクストでは(参考にはなるけど)検索精度という観点では貢献してないわけで。