米Google Matt Cutts氏が先日発表したGoogleウェブ検索の次世代アーキテクチャ「Caffeine」(カフェイン)についてインタビューに答えた。
今回のCaffeine UpdateはGoogleインデックスシステムの再設計・再構築を行うもので、根本的なインフラストラクチャの変更だと説明。これは2005年末に行ったBig Daddy updateに当たるものだという。検索のヘビーユーザであれば検索結果の差異に気がつくかもしれないが、これまでのフィードバックは総じてポジティブとのことだ。
先日のYahoo!とMicrosoftの検索事業提携合意のリリースを受けての発表とあって、競合他社への対抗だと勘ぐられているが、プロジェクトは社内チームが数ヶ月も前から進めてきたものであり、他社の動きは関係ないとのこと。また、Caffeineはリアルタイム検索やセマンティック検索など、次世代の検索サービスに対抗するためのものかとの質問には、Caffeineはインデックス能力をより強力に、柔軟性や包括性を高めるものであり、Caffeineはそれらの検索技術にも貢献すると回答した。
Caffeineの検索アーキテクチャは今後、ユーザのフィードバックを受けながら完成させ、十分な品質が確認された後に、徐々に世界各地のデータセンターに展開していく計画。
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検索アルゴリズムは日々、改良されているのだからCaffeine Updateについてアルゴリズムの違いに着眼するのはそれほど意味がない。
Googleが検索システムをオーバーホールして再構築したのだから、それによって何が実現可能になるかを考えた方がいい。ソーシャルやリアルタイム検索、セマンティックなど最近注目されている技術への適応性を高めているのでしょうが、実際、現在のGoogleとCaffeineを比較するとインデックス速度は明確に後者が優れているのは確認できた。