オンライン薬局の調査・検証を行うLegitScriptとKnujOnは2009年8月、Microsoftの検索エンジン・Bing(ビング)の検索結果に掲載されているオンライン薬局の約90%が不正に運営されている薬局にリンクしていたとのレポートを発表した。
Bingの検索連動型広告はMicrosoftの広告配信プラットフォーム・adCenter(アドセンター)を通じて配信されているが、LegitScriptとKnujOnのレポートによると、Bingに掲載されたオンライン薬局の89.7%が違法に運営されていると指摘。これら不正なオンライン薬局は、処方箋なしに薬を販売したり、偽者の薬を提供するなどしていた。
ただし、Microsoftがオンライン薬局広告主の認証に利用するPharmacyChecker.comは、LegitScriptの競争相手。同社は、実際の数はレポートで言及されているほど多くはないと主張する。一方で同社は、こうした不正なオンライン薬局がBingに広告を出稿している背景について、PharmacyChecker.comのシステムをハイジャックしたり、ランディングページに手を加えるなど広告認証手続き後に不正行為を働いているためと説明。
Microsoftはこの問題に対応するため、広告を出稿するオンライン薬局の全てのキーワードの審査をマニュアルに切り替えたほか、社内の承認手続きの見直しを行うという。
Microsoft adCenter’s Response to Legitscript and KnujOn’s Report [Microsoft Advertising Community]
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ちなみに、Yahoo!やGoogleではなくて、Bingが槍玉に挙げられているのは、Bingが「ショッピング」「地域情報」「旅行」「健康」の4領域に特に注力して開発されたDecision Engineであるためです。Yahoo!やGoogleには一切、違法広告が表示されないというわけではありません。