WSJ(電子版)によると、米Yahoo!がリアルタイム検索のテストを開始した。先日、GoogleとMicrosoftがTwitterと提携・リアルタイム検索の提供をアナウンスしているが、これに追随する動き。
関係者の話によると、Yahoo!はソーシャル検索のスタートアップ企業・OneRiotと提携してリアルタイム検索を準備している。数日内にテストを開始するが、当面は特定の検索クエリの検索結果のみで表示する予定。
OneRiotのソーシャル検索は、「Pulse Rank」(パルスランク)と呼ばれるランキングアルゴリズムを用いている。Pulse Rankはソーシャルメディア上で流通しているコンテンツの「新鮮さ」(freshness)「サイトの権威」(domain authority)、「人物の権威」(誰が共有しているか)、「人気度」を総合的に重み付けして、リアルタイムにランキングを決定している。
他のリアルタイム検索エンジンの多くは検索対象範囲を犠牲にしてインデクシングスピードをあげるか、あるいはインデクシングを犠牲にして検索対象範囲を広げるなどのアプローチをとっているが、いずれも基本的には日付とクエリのマッチ度に基づいてランクを決定しており、偶然クエリがマッチしただけの役に立たないコンテンツが検索にヒットすることも少なくない。対するOneRiotはつぶやきの回数・頻度やDigされた数などによって関連度や権威を判断して、クエリと適合する検索結果を返そうというアプローチを採用することで差別化を図っている。
Yahoo to Add Real-Time Search Results
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703740004574513630669061234.html
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つぶやきはauthority を判断する術がないので、クエリと関連するコンテンツをランク付けするのは難しい。GoogleやMicrosoftとTwitterの提携はこの問題に言及していないですね。OneRiotのアプローチが適切かというと、それも疑問ですが。