リアルタイム検索の新興企業・米OneRiotは2010年10月12日、アドネットワークへ経営資源を集中していく方針を明らかにした。
OneRiotはリアルタイム検索で米Yahoo!と提携するなど、ソーシャルウェブのリアルタイム検索サービスを提供する企業として知られている。同社CEOによると、これまでリアルタイム検索エンジン技術をコアコンピタンスとして、消費者向けのリアルタイム検索と企業向けの広告商品の開発という2つの事業を展開してきた。今回、後者の広告プラットフォーム構築にすべての経営資源を投入していくことを表明した。今後、検索市場の20%から40%はリアルタイム検索が占めるとの予測もあるほか、今後のネットワークの成長や、ソーシャルインフルエンサーとのエンゲージを求める広告主の数を考慮したとき、リアルタイム検索分野で効率的なマネタイズが実現可能な、アドネットワーク事業に注力することが経営的に「正しい判断」という結論に達したという。
同日発表した、OneRiotのアドネットワークは、UbertwitterやEchofon、Digsbyなど著名なTwitterやFacebookアプリ、TinyPicやImageShackなどの共有サイト、KosmixやTweetbeatなどリアルタイムなコンテンツディスカバリーサイトなど、影響力の高いインフルエンサーにリーチできるメディアを独自に構築した。
OneRiotは、FacebookやTwitter上でリアルタイムに交わされる会話を解析して、いま最も世の中の関心を集めているトピックを分析するTrending Topics Engine(トレンディング・トピック・エンジン)を有しており、この解析技術とリアルタイムなコンテンツマッチング技術を組み合わせることで、適切なオーディエンスに、適切なタイミングで企業のメッセージを届けることが可能になるという。
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