米Googleは2010年10月8日、サイト管理者向けに提供する「Googleウェブマスターツール」において、パラメータ処理をクローラ(googlebot)に指定できる「パラメータ処理」の機能変更を行った。
「パラメータ処理」は、URLのパラメータが異なっていても全く同一のコンテンツが表示されるようなケースにおいて、Googleのインデックス内で重複するコンテンツを減らし、サイトのクロール効率を高めるための機能。2009年9月より提供開始した。
たとえば、URLにセッションIDや解析用コード、一覧表示の順序違い(?order=date と ?order=popular (日付順と人気順など)など、ロードされるコンテンツには影響を与えないパラメータを指す。Googleはこうしたパラメータを自動的に認識して問題が起こらないようにインデックスしてくれるものの、サイト管理者があらかじめウェブマスターツール内で指定することも可能だった。
従来のパラメータ処理は、googlebotに無視してほしいパラメータを指定することのみが可能だったが、今回は「無視をしない」パラメータの指定が可能となった。
たとえば、一覧表示の順序を制御するパラメータとして、日付順 [a] www.sem-r.com/con?order=date と 価格順 [b] www.sem-r.com/con?order=price というURLがあり、しかしながらパラメータ order なし [c] www.sem-r.com/con? では何も表示されないサイトがあったと仮定する。この場合、[a][b] 両者はソート順の違いだけでコンテンツは同じであるが、パラメータ order がなくてはコンテンツは表示されない。こうしたケースにおいて、ウェブマスターツールのパラメータ処理において order を「無視しない」と登録することで問題を回避することが可能となる。
Webmaster Tools: Updates to Search queries, Parameter handling and Messages
http://googlewebmastercentral.blogspot.com/2010/10/webmaster-tools-updates-to-search.html
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多くの場合においてGoogleはパラメータを上手く処理してくれるので、トラブルが発生していない限り自分でパラメータを登録しておく必要はないと思います。