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米MS Bing、Facebookとの連携強化、「いいね」ページをハイライト表示

米Microsoftは2010年12月15日、同社の検索エンジン・Bing(ビング)と米Facebookとの連携を強化したことを発表した。なお、以下に述べる機能は米国版Bingのみであり、日本版では一切利用できない。

Microsoftは検索機能を強化するために Facebookと独占的に、ソーシャルシグナルを用いて検索精度を高めるための方法を模索している。今年10月には、自然検索結果内に、特別な枠を設けて、Facebook の "Liked" (いいね!)との連携機能を追加した。たとえば、ある地域のレストランを探そうと検索した時に、交友関係(ソーシャルグラフ)内の友人が「いいね!」を押していた飲食店を表示するようにした。同社の調査によると、50%の人は何らかの意思決定をする時に、友人たちとの間で共有された意見や考えを考慮しているという結果が出ているが、実際に本機能はユーザに好評だった模様だ。

こうしたポジティブな反応を受けて、Bing は Facebook との連携機能を拡大した。具体的には、検索結果内に "Liked" されたページが含まれていた場合、"Liked" をハイライト表示する機能を追加した。

Microsoftによると、"Liked" を自然検索に適用することにより、アルゴリズムでは妥当性を判断できない「答え」を検索ユーザに伝えることが可能になるケースがあるという。

たとえば、検索キーワード「Xbox」(※ MSのゲームコンソール)と検索した時に、友人が "Liked" した Kinect(※ キネクト、モーションコントローラー)公式サイトをハイライト表示して伝えることができる。同社公式ブログに掲示されたスクリーンキャプチャをみると、Liked したユーザのIDとアイコン(写真)が伴って表示される。従来のシグナルに基づいたランキングアルゴリズムではキーワード「Xbox」と「Kinect」 を関連性が高い、適切な回答と判断できないが、ソーシャルシグナルによって検索ユーザに異なる視点の判断基準を与えられることができる。

検索市場における最大の競争相手であるGoogleもソーシャル検索を提供しているが、非常に広範囲で、緩やかなソーシャルグラフにおけるコンテンツ製作者を表示するに過ぎない。Bing は世界最大のソーシャルサイトであるFacebookプラットフォームを通じた、人々の評価という軸で関連性を評価できるという点において、Bingに大きなアドバンテージがあると言えよう。

Bing Feature Update: Discover more things your Facebook friends like

http://www.bing.com/community/site_blogs/b/search/archive/2010/12/14/bing-feature-update-discover-more-things-your-friends-like.aspx

cf.

MSとFacebookが検索提携を拡大、「いいね!」をBing検索結果に反映 :: SEM R

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ま、日本は関係ないんですけどね。

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