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米Google、情報鮮度評価の検索アルゴリズム改良を発表、検索の35%に影響

米Googleは2011年11月3日、コンテンツ鮮度(Content Freshness)を適切に評価することで関連性を高めることを目的に、ランキングアルゴリズムを変更したことを発表した。この変更は、検索の35%に影響するという。

アルゴリズム変更は、主に情報鮮度に関するもので、検索クエリに対して最も最新のものを検索結果に表示することを可能とする。検索結果の鮮度についてはQDF (Query Deserves Freshness)がよく知られているが、これを更に推し進め精度を高めるもの。昨年導入した新しい検索インフラ・カフェインの導入で実現可能となった。

Googleは、検索クエリは異なるレベルの鮮度を要求しているが、今回のアルゴリズムはこのクエリの違いと要求される鮮度のレベルを適切に理解し、ユーザーが最も新しい検索結果を得られるためのものだと説明する。

同社は、主に次の3つの点改良を挙げている。

  1. 最近のイベントやホットトピック
  2. 定時発生するイベント
  3. 随時変更される情報

1点目は従来のQDFと同様、いま人々の注目を集めている話題について最新の検索結果を表示するもの。最も最新の、より関連性の高い検索結果が表示されるようになる。

2点目は、毎週(月・年)開催されるようなイベントにおいて、最も直近の情報を検索結果に表示するよう改良する。たとえば「プロ野球 日本シリーズ」と検索した時に、3年前や10年前のページを検索結果に返すのではなく、直近で開催される(された)日本シリーズに関するウェブページを検索結果に返すことができる。同様に、ある会社の決算資料を見たい時に、時間(2011年第1四半期 など)をクエリとして指定しなくても、最新の資料が検索結果に表示される。

最後の3点目は、その情報の話題性の有無にかかわらず現在進行で変化が起きている情報を対象とした改良。たとえば、「パソコン」や「デジカメ SONY」と検索すると最新モデルのパソコンやSONYのデジタルカメラについての検索結果を表示する。

Giving you fresher, more recent search results

http://googleblog.blogspot.com/2011/11/giving-you-fresher-more-recent-search.html

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影響する検索クエリ数の範囲は広いですが、ランキングへの影響は軽微と考えられますので、総合的な本件の(マーケッター、SEOにとっての)深刻度は低いとみて良いでしょう。

全検索の35%に影響するアルゴリズム変更と聞くと大きそうですが、情報の新しさや新鮮さに関する評価ですから範囲が広くて当然。最新の情報をアップしているウェブページは次々と増えていますし、最近の事柄を検索している利用者も多いからです。

しかし、情報鮮度評価自体はすでにQDFという仕組みで検索結果に反映されており、その理解度を深める、精緻に分析・評価するように変更されるだけの話です。つまり既にある程度、検索結果に織り込み済みのものですから、マーケッターにとっての影響は程度が知れています。SearchEngineLandに掲載されているGoogleのコメントによると対象クエリが約2倍になるということですが、本件はネガティブに作用する要素が少ないですし、むしろ従来はサイト運営者の努力によってなし得ていたことをGoogleが自動的に処理してくれることで負担が減るケースもあるかも知れません。

変更の影響範囲とその程度・深刻度は別のお話ですので、35%という数字に踊らされないようご注意下さい。検索利用者にとっては良いニュースですね。ちなみにこのニュースは Yahoo!トピックスにも掲載されているのですが、コメント欄が相変わらず面白いですね。

ちなみにGoogleは2,3年くらい前から、ページの更新頻度ランクや更新量、ページやサイトのリンク・グロウス(link growth)を時系列で計算することで情報の新しさ・鮮度の特定や、コンテンツの品質推定(=スパムコンテンツ特定)を行おうとしていることが観察されています。これを検索鮮度の改善に適用した結果なんじゃないでしょうか。

[追記] 勘違いしている人もいるようなので補足説明を書いておきますと、

これはページの更新の話ではなく、ある事柄・話題の情報の変化についてのお話です。つまり、オンラインにおいて対象の話題についての変化がない状況で、自分のページをコツコツ更新しても何の意味も持ちません。

cf.

グーグル、検索アルゴリズムを変更、タイムリーな検索結果を表示可能に

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