GoogleとYahoo! JAPAN が2012年1月より共に、ウェブ検索(オーガニック検索)内にGoogleプレイス情報を大幅に増やしている。以下、それぞれの検索結果の変化の状況について説明する。
Googleの場合 - プレイス情報の表示対象キーワードが増加
Googleは他種類の検索結果を複合的に表示するユニバーサル検索を推し進めていることもあり、特に地域系クエリ(都道府県及び市区町村などの語句との掛け合わせ検索キーワード[例 ラーメン 那覇、チョコ 函館]、またはキーワード自体が地域属性を持つもの[例 漫画喫茶、コンビニ]等)で検索時にプレイス情報が検索結果に表示されるケースは多い。最近は、その対象キーワードが拡大した模様だ。ただし、明らかにプレイス(=地域情報)とは関連性が低いキーワードも確認されており、今後調整される可能性がある。
Yahoo!JAPAN の場合 - プレイス情報のURLがmaps.google 以外のサイトを表示
2010年12月よりGoogleの検索バックエンドを採用するYahoo!検索であるが、基本的にウェブ検索(=ウェブページを対象とした検索)をベースとしており、その他の検索結果は同社の他プロパティからの情報などを組み合わせて表示してきた。2012年1月下旬よりオーガニック検索内にGoogleプレイス情報も含まれるようになっている。確認方法は、検索結果の表示形式がタイトルのみ(スニペットなし)で連続して3~7個程度表示されているものが該当する。
ただし同じキーワードでGoogleとYahoo!検索の検索結果を比較すると、プレイス情報は必ずしも同一セットを表示するわけではない。これは、Yahoo!検索の検索結果では、特定の条件に該当するプレイス情報は非表示となるためだ。
その特定条件とは、Google検索結果に表示されるプレイス情報のリンク先が、maps.google.~ となっている場合。
Googleで表示されたビジネス情報のリンク先が maps.google - のものはYahoo!検索の検索結果には表示されない。つまり、Yahoo!検索の検索結果上に表示されるプレイス情報は、Googleのそれから maps.google - ドメインのサイトを差し引いたものとなる。たとえば、Googleで「トルコ料理 品川」と検索すると、現時点(2012/02/22 00:22)でオーガニック検索の4件目よりGoogleプレイス結果が7件差し込まれることが確認できる。このうち、上から2件目のレストランは maps.google.co.jp となっているため、同検索クエリでYahoo!検索で検索しても同レストランは表示されていない(1件差し引かれるため、Yahoo!検索結果のプレイス表示件数は6件となっている)。
一方、たとえば「メイド喫茶 秋葉原」のように、プレイス情報として表示される全てのサイトのドメインが maps.google に該当しない場合は、Yahoo!検索でも同様の情報が表示される。
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これを踏まえてどうすればいいの?って話はまた今度。