独占禁止法違反の疑いで欧州規制当局がGoogleを調査している問題で、欧州委員会(EC)は2013年12月20日、Googleが提示した改善案を拒否したことが明らかとなった。今後、世界最大手の検索企業に売上の10%相当の罰金が科される可能性が高まった。
この問題は、Googleが検索市場における支配的地位を濫用し、検索結果に地域情報や旅行、書籍、地図、動画に至るまで自社の垂直型検索結果を優先的に表示したり、他社のコンテンツを同社製品上にコピーして掲載するなど、公正かつ自由な競争が阻害されているとして、英Infederation LtdやFoundemやejustice.fr、Microsoftが苦情を申し立てていた。
EU競争政策担当委員Joaquin Almunia(ホアキン・アルムニア)氏は20日、「Googleが(10月に提示した)改善案は受け入れられない」とし、同社案は競争環境について我々が抱いている懸念を払拭するには不十分だとその理由を述べた。アルムニア氏はGoogleとの和解を模索しているとされるが、その一方で欧州委員会との交渉をする時間はもう残り僅かであるとの意思も明らかにしている。このまま和解が進まない場合、Googleは売上の10%相当の罰金を支払わされる可能性がある。
欧州委員会は2013年3月に競争法違反にあたる点を4つ列挙した上で、Googleが自主的に検索サービスの商慣習を是正するよう改善案の提出を求めていた。それを受けてGoogleは4月にも改善案を提示したが、不十分であると拒否されていた。
Competition regulator wonders: Is Google breaking Canadian laws?
Canada's competition watchdog challenges Google's search dominance
http://www.reuters.com/article/2013/12/16/us-google-canada-competition-idUSBRE9BF16720131216