2014年の1年間で著作権者が Google に申し立てたリンク削除リクエストの件数が3億4,500万以上に達し、前年よりも75%増加していたことが TorrentFreak の調査で明らかになった。
TorrentFreak は Google が公開しているコンテンツ削除リクエストのレポートデータを独自に集計して算出した。ユーザーが検索を通じて海賊版コンテンツへアクセスすることを遮断するために、著作権者がデジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act; DMCA)に基づくリンク削除依頼を積極的に行うようになってきていることの表れといえる。
削除の対象とされる特定のURLのうち、特に申立件数が多いドメインは 4shared.com, rapidgator.net、uploaded.net で、それぞれ500万件以上のURLの削除リクエストが検索会社に送られている。いずれもファイル共有サービスで、著作権侵害コンテンツの配布に悪用されている。
DMCA に基づくリンク削除依頼は2008年時点ではほんの僅かに過ぎなかったが、2012年頃から徐々に増加し始めてた。世界最大の検索プラットフォーム企業が海賊版コンテンツへのアクセスを助長しているとの批判が著作権保持者から相次いだうえ、検索会社自身が海賊版サイトの問題にもっと責任を持って対処すべきだとの意見も少なくない。こうした批判を受けて Google は昨年、パイレーツアップデートと呼ばれるアルゴリズムの更新を行い、音楽や映画、映像など特に著作権侵害が絶えない検索クエリやコンテンツを中心に、海賊版サイトの検索順位を下げたりそれらのサイトへ誘導する検索候補語句を画面に表示しないなどの対策を行っている。
Google 検索から削除がリクエストされた URL(1 週間あたり)
http://www.google.com/transparencyreport/removals/copyright/
GOOGLE ASKED TO REMOVE 345 MILLION “PIRATE” LINKS IN 2014
http://torrentfreak.com/google-asked-remove-345-million-pirate-links-2014-150105/