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PageRank配分の最適化理論 (2)

Google の PageRank の概念を踏まえた上で、実際にWebサイト構築を行う際にはどのように取り組んでいけばよいのか。第1回目で学んだことを学ぶためにさらにいくつかの例を用いて PageRank の配点の変化を学びます。

PageRank配分の最適化理論 (1) で学んだことは「リンク構造によってWebサイト内における PageRank 配分が変わる」ということでした。前回は主たるリンク構造である3形態を例に用いて計算してみましたが、別の例を用いてさらに PageRank がどう変化していくのかを見ましょう。本項で理解して頂きたいことは前回と同じです。「リンク1本あるかないかによって、PageRank も変わってくる」この1点です。

では例によって以下の図をご覧下さい。

link-structure-2.gif

今回はこの3つの例を用います。理論を学ぶ事が目的ですので、外部サイトからのリンクは0,PageRank計算に用いる減退計数は0.85固定とします。

まず sample 1。「クロスリンク型」に似ていますが、ページCとページDの間にはリンクがない構造です。これは当サイトの各カテゴリートップページと記事の関係と同一です。この場合の PageRank は計算すると次の値になります。

Sample (1)

ページA / 1.18058516

ページB / 1.18058516

ページC / 0.8191492

ページD / 0.8191492

PageRank配分の最適化理論 (1) で学んだ通り、上記4つの数値を合計すると4,つまりWebサイトの総PageRank値と同一になります。

次に Sample (2)。こちらはページA〜C はクロスリンク型ですが、ページCはページDに対してリンクを張っています。同様にページDはページCに対してリンクを張っています。この場合の PageRank は計算すると次の値になります。

Sample (2)

ページA / 0.9837116

ページB / 0.9837116

ページC / 1.4669438

ページD / 0.5656341

次に Sample (3)。ページA〜C はヒエラルキー型ですが、ページCからはリンクが1つ出ています。

PageRank は計算すると次の値になります。

Sample (3)

ページA / 1.2982465

ページB / 0.7017548

ページC / 1.2982464

ページD / 0.7017547

ここで、それぞれの例から学べることを述べていきたいのですが、今回理解してもらいたいことは、PageRank配分の最適化理論 (1) で出した例を見ながら、リンク1本あるかないか、またそのリンク構造によって各Webページへの PageRank 配分は変化する、この1点だけで構いません。次回以降からもっと深く掘り下げていきますので、まず本項までの内容を理解しておいて下さい。

[筆者注]

※ 本稿は PageRankの仕組みを理解するための理論説明です。実際にWeb制作を行う際には、Webサイト内のリンク構造を決定するにあたり他に考慮すべき様々な要素があります。上記の考え方は、その意志決定をする際の1つの要素として知っていれば良いことであり、上記の理論を絶対に守っていかなければならないというものではありません。他の要素と優先事項を比較した上で、その他の要素がさほど重要でない時などに上記の理論に従った作り方をしてみればよいだけですので、勘違いしないで下さい。

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