Google AdSense(グーグルアドセンス) についての解説です。
AdSense はコンテンツターゲット広告
AdSenseとは、Webサイトのコンテンツ(情報)に関連性の高いテキスト広告を配信するサービスです。AdSense はWebページ上のコンテンツ内容を分析して関連性の高いキーワードを特定、そのキーワードに合致するテキスト広告を表示します。広告の内容に興味・関心を示す可能性が高いユーザーが閲覧するWebページのコンテンツ上に(のみ)表示することから、コンテンツターゲット広告と呼ばれます。
例えば、妊娠や出産に関するコンテンツを提供しているWebページにベビー用品の販売広告が表示されたり、オーロラに関しての情報を掲載しているWebページにフィンランドのオーロラツアーの旅行パッケージの広告が表示されるようになります。このように AdSense は情報に即した広告を的確に表示します。
AdSense はアドワーズ広告の拡張
AdSenseで配信される「テキスト広告」とは、アドワーズ広告のテキストを指します。AdSense は、アドワーズ広告の配信先をWebサイトにまで広げるサービスなのです。従来アドワーズ広告はユーザーの検索キーワードに応じて広告を表示する、つまり掲載場所は Google 及びその配信先パートナーに限られていました。AdSense はこれを拡張して、一般のWebサイトにも広告を表示するようにしたのです。先述したとおり、Google は関連するWebコンテンツを持つページに対してのみ広告を表示する仕組みを持つため、アドワーズ広告同様ターゲットとする見込み客に対してのみ表示することに変わりありません。
図:Google AdSense Overview より引用(www.google.com/adsense/overview)
AdSense のメリット
AdSense を利用するメリットについて。まずアドワーズ広告主からすれば、従来 Google や Yahoo!JAPAN を始めとする主要検索エンジン及びポータルサイトに限定されていた配信先に、新たに無数のWebサイトが加わることになり、従来よりさらに多くのターゲット顧客にリーチできる機会が広がります。また、AdSense で掲載してもアドワーズ広告同様、クリック課金型ですので無駄な広告費用を支払う必要はありません。
次に AdSense を掲載するWebサイト側のメリットについて。AdSense を利用すると、そのページの内容を Google が分析して関連性の高い広告を特定し、それを自動的に配信してくれます。従ってWebサイト運営者は手を煩わせることなく常に関連性の高いテキスト広告を配信できます。Webページを訪問した人は、そのWebページの内容に興味があるわけで、それに対して関係性のある広告が表示されることから従来の広告よりも高いアクション率を期待できる、つまりWebサイト運営者が成果報酬を受け取れる機会も回数も増えることになるわけです。
これは従来アフィリエイト広告やバナー広告を利用されてきた方ならAdSense は便利だと感じられるでしょう。例えばクリック課金型バナー広告の場合、実際にWebに配信されてくる広告はWebの内容とは全く無関係のものが少なくありません。Webに無関係だとほとんどクリックされないのでなかなか収入に結びつきません。
一方アフィリエイト広告の場合、クリック課金型であればいま説明した通りクリックされませんし、成果報酬型(アクション課金型)広告であればコンバージョンが低かったりなかなかアクションに結びつかない、あるいは、そもそもWebサイトの内容に即したアフィリエイト広告が見つからないなど様々な問題があり収入に結びつきません。一方、Amazon.co.jp のように個別商品の広告を掲載できる場合、適切な広告が見つかることもありますが、逐次それを設定するのも大変です。
こういった問題を AdSenseは解決してくれるのです。
AdSenseはフィルタリングも可能
Google AdSense は特定キーワードの広告を表示させない方法もあります。例えば、9.11 テロ事件の時に Microsoft のフライトシミュレーターの販売が延期されたことがありましたよね?飛行機墜落事故のニュースを伝えているWebページに「フライトシミュレーター」や「エースコンバット」のようなフライトシューティングのゲーム広告を出すのは不適切です。こういった広告は自動的にフィルタリングされ表示されません。
また、Webページ運営者が任意に特定広告を排除することもできます。自分が嫌いな会社の広告、競合他社の広告を排除できます。
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