アドワーズ広告の利点をもっと活用しましょう。
アドワーズ広告は自分でいつでも好きな時に自由に広告の配信・停止、登録キーワードや広告文面が変更できます。この点についてはオーバーチュアより便利です。その時の状況や時間に応じて工夫をするとうまく訪問者を顧客に転換できます。
まず悪い例をみましょう。2003年12月29日および30日時点で、キーワード「クリスマス」にて Google にて検索すると、「クリスマス特集」「クリスマスプレゼントには」といった広告が出てきます。もうクリスマスは終わったというのに。11月○○日からクリスマス、などと明らかに時期が過ぎています。広告文面は変更できるのですから26日には変更してほしいものです。お正月になっても掲載し続けるのでしょうか。
「時期はずれだからキーワード”クリスマス”で検索する人はまれだろうしクリックする人もいないから、どっちでもいいんじゃない?」と考える人はいるかもしれませんが、それは正しくありません。クリスマス商戦以外の時期でも「クリスマス」を含んだキーワードを使って検索する人もいるでしょう。ならば、少なくとも文面くらいクリスマス商戦を想定したものではない方が好ましいはずです。
あるいは、クリスマス時期はもちろん、「クリスマス」のキーワードを使う時は、オプションを部分一致にするのは適切ではありません。つい先日 Google のハッピーホリデーロゴが話題になりましたが、このロゴの話題を探すときにユーザーが利用していたキーワードが「Google クリスマスロゴ」でした。Google クリスマスロゴ と検索した人に対してクリスマス関連商品の広告を出しても意味がありませんよね。
だいたい、広告をクリックしてその先で販売をしているならともかく、今チェックしたところ、とあるお店はたくさんクリスマスツリーを紹介しているのにすべて在庫切れ。
次は良い例。キーワード「世界に一つだけの花」で検索するとAmazon.co.jp の広告が出るのですが、きちんと文面を”今”訴求できるポイントにあわせています(ぜひ確認してみて下さい)。あるいは「美しい昔」「w−inds.」、「Stay by my side」などです。
また別の会社ですが、「ボブサップ」で検索した時の広告文面もアドワーズの良さを活用していますね。
いまあげたように良い例はオーバーチュアでやろうとすると面倒ですしダメな場合もあります。アドワーズは広告もキーワードもすべて自分で設定・登録しなければいけません。オーバーチュアのように「あとよろしくね」というわけにはいきません。しかし裏を返せばそれだけ自由度が高いわけで、広告主の努力次第でいくらでも効果的な広告を継続して出稿できるのです。
とあるお店がある商品を販売していて、それと同一カテゴリーに属する(あるいは同じ商品が)TV番組で紹介されたら、その後5〜6時間だけアドワーズ広告を出稿することで通常より訪問客も売り上げも1.4倍あがった例もあります。アドワーズ広告は24時間、その時その瞬間のネットユーザーの動向にあわせて適宜管理をしていくことで真価を発揮できるのです。
この「ネットユーザーのその瞬間の興味・関心」を知る1つの方法が、@nifty が提供している「瞬!ワード」(もぎたてワード)です。1時間おきに急激に検索回数が増えたキーワードを表示するツールですが、前の時間より検索回数が急に増えたということは、そのキーワードに関する情報が何らかのメディアで取り上げられてネットユーザーの関心を集めている証拠です。この情報を参考にすると、アドワーズ広告で何らかの広告を出した方がいいのか、設定しているキーワードのオプションを変更した方がいいのか、などの指針となるはずです。