米国のPPCプロバイダー、Kanoodleが時間帯別にPPC広告の出稿を自動調整できる AutoScheduler (オートスケジューラー)を発表した。
AutoScheduler は時間、日、月に応じて Kanoodle で登録している各々のキーワードのステータスを自動的に有効・無効に変更できる機能。広告主がPPC広告の出稿の必要性がないと思われる時間帯に手作業で調整することなく広告出稿のコントロールが行える。
この AutoScheduler は広告主の時間別ターゲティングの助けになる。例えばクリスマスツリーを販売するWebサイトが AutoScheduler を利用することでクリスマスシーズンの間だけPPC広告を出稿したり、平日に最もアクセスがあり売り上げも平日に集中しているWebサイトが土日の間だけPPC広告の出稿を取りやめるといったことが AutoScheduler によって広告主の手を煩わせることなく実現できる。
Kanoodle の AutoScheduler は Kanoodle 利用者は無料で利用できる。
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この時間帯別にPPC広告の個別キーワードの出稿を抑制するサービスは、PPCマネジャーツールを提供する米GoToast が以前から提供していました。GoToast の Bid Manager を使うと任意の時間帯に個別キーワードの bid (入札額)を自動的に調整することができました。例えば毎時夜中の12時に bid を最低入札額にして PPCプロバイダーの提携ポータルに広告を出稿させなくする一方、毎時9時に入札額を掲載順位が1位になるような金額を入札するように指示を与えることで※、自動的に PPC広告の掲載位置やその有無をコントロールできたわけです。
※ GoToast は入札額を指定するだけでなく「1位に表示させるための金額を設定せよ」といった指示が可能なツール
私が以前米国マーケットに対して日本語SEOの販売をしていた時はこの GoToast を使ってちょうど無効のデイタイム時にPPC広告が表示されるようにしていましたが、今回 Kanoodle というPPCプロバイダー自身がこの機能を実装したことに大いに意味がありますね。今後広告主の反応によって Overture や Google AdWords も同機能を実装してくるかもしれません。
ちなみに GoToast は 汎用のPPCマネジャーツールですので、Kanoodle に限らず Overture や FindWhat.com、Espotting など他のPPCでも使えます。日本のオーバーチュアにはさすがに対応していないと思われますが(最近使ったことがないので不明)。
[Source]
Kanoodle.com the first to introduce technology managing active/inactive status of pay-per-click search terms [Kanoodle - Press Release]