Google や Yahoo!、Microsoft はローカル検索(Local Search: 地域情報検索)にも目を向けています。ローカル検索とは、ユーザーが近所のレストランや医者、クリーニング屋さんなどを検索エンジンで探せるものです。ローカル検索の市場も今後大きく成長するといわれており、米FindWhat.com はペイ・パー・コール型(Pay Per Call:: コール課金型)のキーワードターゲティング広告の開始もしています。
ところでこのローカル検索にも、検索エンジン会社にとって障害が。
それは米Los Angeles Times 紙の次の部分
The challenge for search engines is figuring out where an Internet user is. Only about 7% of searches conducted in the U.S. include a local modifier such as a ZIP Code, city or area code, according to ComScore Networks Inc., a market research firm. (Los Angeles Times / Search Engines Are Setting Their Sites on Local Businesses to Boost Ad Dollars )
ローカル検索を有効に機能させるためには、ユーザーの場所を特定しなければなりません。ユーザーがインターネットを使っている場所を知らなければ、各々のユーザーに対するローカルな検索結果を提供できません。
例えば、北海道札幌市にいるインターネットユーザーが「レストラン」と検索したら検索エンジンは札幌市内のレストランを表示しなければいけません。でも、同じ「レストラン」というキーワードで検索されてもその人が東京都渋谷区にいれば、検索エンジンは渋谷区内のレストラン情報を表示しなければいけないのです。
このユーザーがどこにいるかを特定するための技術が問題だと、同紙はいっているのです。つまり、現在米国内の検索のうち、地域を特定できる語句(例えば郵便番号や都市名、エリアコードなど)が含まれた検索はわずか7%なのです。
すると、検索キーワードで”ローカル”を特定することはできないのです。
そのために、例えば Yahoo! は My Yahoo! に登録された個人情報を利用して”ローカル”を特定します。オンラインイエローページを提供する米Citysearch も同様に登録者の情報を使います。
でも、実はこれでも不完全ですね。例えば福岡県福岡市在住のユーザーが My Yahoo! にその住所を登録していたとしましょう。でもある日出張で仙台に来たとする。周りの情報がわからないから仙台でインターネットに接続してローカル検索を試みた…検索エンジンは登録済み個人情報を参照するので”仙台ローカル”な検索結果は提供できないわけですね。
さて、この問題をどう乗り越えていくのでしょうか。Yahoo! は My Yahoo! という会員情報があるからいいですが、Google は?
米Google 製品管理担当ディレクタ(director of product management) Salar Kamangar によると、
Google's strategy is to ask searchers where they are or to analyze the numerical Internet address of the computer a searcher is using, said Salar Kamangar, a director of product management at the Mountain View, Calif., company. Those numerical addresses are loosely linked to geographical areas. (Los Angeles Times / Search Engines Are Setting Their Sites on Local Businesses to Boost Ad Dollars )
Google Webパーソナライズドサーチ のように事前に問い合わせるようにするのでしょうか。