Google が反撃に出た。CNET によると、米Digital Envoy 社の提供するジオターゲティング(Geo-Targeting) 技術のライセンスを巡って訴えられていた Google が、契約確認を求めて同社を逆提訴した。
この問題の発端は、Google が2000年11月にライセンス契約を交わした Digital Envoy社のジオターゲティング技術にある。ジオターゲティング技術 は WebサイトにアクセスしてきたクライアントのIPアドレス情報から物理的な地理情報を特定し、それに最も適切な広告を配信するもの。Google はジオターゲティング技術を利用することでユーザーに適したローカル広告を配信することができる。
Digital Envoy の代理人をつとめる Digital Envoy(ティモシー・クラッツ)弁護士によると、このライセンス契約は Google 自社サイト内でのみ利用することを許可しており、Google の提携先サイト(サードパーティー)上で利用することは許可されていないという。つまり、Google が同社サイト上のみならずサードパーティーのサイトでも ジオターゲティング技術を利用することはライセンス違反となる。
そこで Ditigal Envoy社は3月29日にはGoogle を米アトランタ連邦地裁に提訴していた。
これに対して Google はライセンス違反はしておらず Digital Envoy社の提訴は不当だとして16日にカリフォルニア地裁に提訴した。
Google は現在、Digital Envoy社にライセンス料として月額$8,000を支払っている。Google はこのライセンス料金を50%引き上げることを提案したが Digital Envoy社は拒否をした。これに関してティモシー・クラッツ弁護士は Google は ジオターゲティング技術をサードパーティーのサイトで利用することで数百万ドルもの利益を得ている可能性があり、ライセンス料を少し追加された程度で済む問題ではなく、裁判を通じて適切な額を求めたいとしている。
Google fires back at Digital Envoy [CNET]
http://news.com.com/2100-1024_3-5200584.html
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最終的には適当なライセンス料金でDigital Envoy社と和解に達するでしょう。