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トランスコスモス、DART事業を米Googleに譲渡

トランス・コスモス株式会社は2010年1月25日、子会社のダブルクリック株式会社を株式交換方式によって100%子会社化すると発表した。ダブルクリックは吸収合弁消滅会社となり、大阪証券取引所ヘラクレス市場の上場を廃止する。同日、ダブルクリックの保有するDART事業を米Google社に譲渡することもあわせて発表した。

ダブルクリックが保有するDART(Dynamic Advertising Reporting & Targeting)はインターネット広告を配信管理するソフトウェア及びサービスの総称。1997年の創業当時に、米国DoubleClick社とDART技術を用いた製品及びサービスを日本国内で永続的かつ独占的に販売する権利を取得し、事業展開を行ってきた。

しかし2007年4月に米DoubleClickは米Googleによって買収される(完了は2008年3月11日)。この買収に伴い、DART技術の契約、及び親会社であるトランスコスモスと米DoubleClickの間で締結された、競業禁止契約等に基づく一切の権利義務なども米Googleに継承されることになった。この、過去に締結された独占的ライセンスにより、GoogleはDART技術を取得したにもかかわらず、日本国内でDART技術を用いたネット広告配信が展開できないという事態になっていた。

その後Googleは、ダブルクリックが展開する「MobileMK」「MobileMK Analytics」「MO-ON」が、米DoubleClickのダブルクリックモバイルと競合し、DART契約上の協業禁止義務に違反しているとして、契約違反を解消しない限りDART契約を解除する旨を通知。対してダブルクリックは2006年時点で米DoubleClickの承認のもとでMobileMKを販売していること、広告配信技術であるDART技術に抵触しないことなどを根拠として、契約解除通知の撤回をGoogleに要求。米国の裁判所で係争中となっていた。

今回、トランスコスモスはダブルクリックを吸収した上で (1) DART事業を米Googleに譲渡し、DART契約を終了すること、(2) 事業譲渡にあたり保有する関連契約を米Googleに譲渡すること、(3) トランスコスモスと米Google社間の競業避止義務契約を終了すること などの合意をした。対価として、米Googleから4500万ドルが支払われる。

ダブルクリックのモバイルプロモーション事業、メール配信事業、Webサイト分析事業はトランスコスモスに継承される。日本のDART事業の従業員は、グーグル株式会社に出向させる予定。

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