アドワーズ広告の商標権を巡る問題で、今度はドイツの企業が訴える - 米Search Engine Journal によると、Google が商標登録されたキーワードをアドワーズ広告で他企業に販売しているとして、ドイツのメタ検索エンジン metaspinner media GmbH が商標権侵害でハンブルグ地裁に提訴していたことが明らかになった。
同サイトによると、今回の問題では既に裁判所よりアドワーズ広告を停止するよう仮処分命令が出ている。しかし Google はこれを拒否、ひき続き問題となっているキーワード "Preispiraten" を販売している。
metaspinner media GmbH の弁護士Stefan Maasは、我々が "Preispiraten" というブランドを築き上げるために投じた費用が、他社によって吸い上げられていく。さらに Google はこのキーワードを複数の広告主に販売することで利益を得ている。彼らの利益は我々商標権を持つオーナーの成果とは排他的な基盤の上で成り立っているのだ」と批判している。
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ところで Google は4月に明らかにした「Trademark Complaint Procedure」(内容に関しては記事『Google、商標権の取り扱いに関するポリシーを変更』を参照のこと) にて、北米以外の地域については商標登録されたキーワードへの入札およびクリエイティブでの利用に制限を加えています。ドイツのニュースを見る限り、Google は自分で作ったルールを破っているようです。
ref.
Google - Trademark Complaint Procedure
http://www.google.com/tm_complaint.html
Google、商標権の取り扱いに関するポリシーを変更 (2004/04/12)
Google、今度は AXA から訴えられる - 商標権問題 (2004/04/27)