CNET JAPAN にて「サーチエンジン戦略を探る」という特集がスタートしています。毎週月曜日更新とのこと。
第1回は「検索市場の変化と各社の戦略」
http://japan.cnet.com/column/search/
米国および日本の近年の検索エンジン市場動向からトレンドをまとめています。
なお、本文中に次の説明がありますが、
リスティング広告サービスを提供するもう1社、Looksmartは、CPC単価が均一の「looklistings」サービスを提供していたが、これはキーワードと検索アルゴリズムの適合性がそのまま広告掲載順位へ現れる結果となり効果を実感しにくい。そのためか、Overture/Googleと同じくキーワードへの入札方式を採用した「sponsored listings」サービスを開始した。広告主にわかりやすい、効果的なキーワード広告の掲載方法が好まれているということだろう。
米LookSmart は昨年9月まで、Looklistings を提供していました。これはクリック課金型ですが掲載順位はあくまでキーワードとの関連性を検索アルゴリズムが判断して決定。その後10月に、今度はオークション形式のPPC広告 sponsored listings を開始しました。これはクリック率xクリック単価のポイント制のため、オーバーチュアよりはアドワーズ広告のシステムを真似ています。
しかし12月、この sponsored listings を looklistings に統合したので商品としては looklistings のみです。この商品では (1) キーワードとの適合性 (2) 登録したキーワード の2つによって広告が表示されます。アドワーズ広告やオーバーチュアよりも広告の表示機会が増えます。広告主が未登録のキーワードでも検索アルゴリズムが「関連性がある」と判断した場合にも広告が表示されるため機会損失は減らせるだろう - そういった性格も持ち合わせています。
LookSmart としては、(MSNとの契約終了も間近に控えていたことだし)利益を確保するためにはクリック単価が単一の従来商品よりはオークション形式の方が良いという考えがが働いたのだと思われます。
> 広告主にわかりやすい、効果的なキーワード広告の掲載方法が好まれている
> ということだろう。
日本のルックスマートに「サブサイトリスティング」という、上の(昨年9月までの) looklistings に相当するような(※サービス詳細は異なります)ものがありますが、確かに広告主に説明してわかってもらうのは面倒なサービスです。検索エンジン業界の人間でもよくわかってない人がいるくらいなので(笑)、広告主にはなおさら難解なものでしょう。その意味では、「商品をわかりやすくする」そういう意図も LookSmart にはあったかもしれません。
思えばLookSmartは2002年4月頃(正確な時期覚えていません)に料金改定した時に実質的な大幅値上げをしたためかなりの反感をかったことがあるのですが、あれから LookSmart は・・・。