株式会社ベンチャーリパブリックと同社の子会社であるベスタグ株式会社は、価格比較サイト「coneco.net(コネコネット)」に加盟する主要ECサイトでの購入者を対象にECサイトでの購入動機について実施したアンケートの結果を発表した。有効回答人数は1464人。
今回の調査では、「価格」は一番重要な購入決定要因ではあるが、一方でECサイトは価格の安さだけで競わなくとも、「送料」、「信頼性」、「決済手段」、「在庫・納期」なども十分に差別化要因になるということが明らかになった。
アンケート結果は次の通り。
Q1.今回購入したショップを選んだ理由は?
「価格」で選んだという回答が全体の42%を占めたが、一方、「送料」、「信頼性」、「決済方法」、「在庫・納期」の4つの指標が価格に次いで、ほぼ同程度の決定要因となっていることが分かった。中でも特筆すべきは「信頼性」と「決済方法」の指標。「信頼性」が高く出たのは、PCショップとして老舗で、秋葉原を中心に実店舗を構える、 TSUKUMO、クレバリー、T・ZONEの3社であった。実店舗での実績が「信頼性」という形でECサイトでの購入にもプラスの影響を与えた模様。
Q2.比較検討したショップで購入しなかった理由は?
各ECサイトでの購入者を対象に、比較検討した他のECサイトを回答してもらい、なぜ比較検討したECサイトでの購入しなかったかについて聞いた。特に顕著だったのは「送料」。送料一律400円のNTT-X Storeや、送料無料キャンペーンなどを行っているPC-Successでの購入者は送料の面で他のECサイトでの購入を諦めたと回答したユーザーが多かったことである。また銀行振込、代引からクレジットカード決済まで幅広い決済方法を提供しているTSUKUMO, クレバリー、パソQについては、比較検討ECサイトでの決済手段の制限が当該ECサイトでの購入につながった模様。
Q3.今回使用した決済手段は?
クレジットカード決済を提供しているショップ(T・Zone, TSUKUMO, クレバリー、パソQ)では、カード決済が圧倒的に多かった。一方、クレジットカードを取り扱っていないショップに関しては、現金振込と商品代引手数料をよく比較して決済手段を決定している。NTT-X Storeでは商品代引の手数料を、決済金額に応じて1万円、3万円、10万円、30万円、50万円の5段階の基準を設け、低価格決済の場合には他店と比べて数百円割安となるため、商品代引を選択する比率が高かった。
Q4.価格比較サイトを利用していますか?
今回はconeco.netなどの価格比較サイトでの集客に力を入れているECサイトでの購入者が対象であったこともあって、65%が購入の際にはいつも利用すると回答し、またたまに利用すると回答したものと合わせると、94%が利用していると回答した。価格比較サイトの存在がインターネットユーザーに知れ渡るにつれ、ECサイトで購入する際に価格比較サイト利用する流れが一般化しつつあると当社ではみている。
コネコネット