NTTレゾナント株式会社は2006年3月28日、インターネット知りたい事柄に近い質問文とその回答が掲載されたWebを探し出せる「Q&A検索」の実証実験を開始した。
「Q&A検索」は、NTTサイバーソリューション研究所が開発したウェブページを詳細且つ高速に分析して検索に活用する日本語処理技術を活用して開発されたサービス。概念抽出システムを利用しており、世界中にある日本語のウェブページの情報を収集して解析し、質問文とその回答であると推測される文章を抽出、統計処理を行い質問文の文意にあたる概念を抽出し、検索エンジンに登録する。さらにユーザが検索する際に入力したキーワードについても同様に概念を抽出し、これと似た概念を持つ質問文と回答を含むウェブページを探し出して検索結果として表示する。
知りたいと思う事柄のキーワードに類似した概念の情報まで網羅することで、ユーザが入力したキーワードのみならず、キーワードが含まれていなくても概念が近いものを検索結果として表示可能になり、従来の検索サービスでは見つけることのできなかった質問とその回答を探し出すようなあいまいな検索も可能だ。複数のキーワードを入力した時には検索結果ページにキーワード毎に表示されるスライドバーが現れ、検索の際の重み付けを変更して情報を見つけ出すこともできる。
Q&A検索の検索対象はインターネットから収集した約20万件の質問文に加え、「教えて!goo」に掲載されている約100万件以上の質問文。質問文の対象を「教えて!goo」とインターネットから収集した質問文とに切り替えられる。
NTTレゾナントは同日、Webの書き込みから評判に関する情報を検索できる「評判検索」も公開。同社では入力されたキーワードの有無のみならずキーワードに関連する記述のある文章についてその意味までも理解し、そのキーワードが含まれる文章においてどのように評価されているかといった情報や、知りたいと思う事柄のキーワードに類似した概念の情報まで網羅して提示してくれるような、全く新しい日本語検索サービスの開発を目指してきた。その代表的なサービスとして「評判検索」および「Q&A検索」を提供し、新たな日本語検索サービスの提供に向けてユーザニーズ等を探っていくという。
Q&A検索 - gooラボ