Googleと提携している検索エンジンは、Googleから提供された結果をそのまま手を加えず表示していることを意味しているのだが、しかし、Googleの表示結果そのものと、ほかの提携サイトの表示結果を比較すると、明らかな違いがあると増永教授は疑問を呈し、[Googleはデータに何らかの手を加えている? コンテンツ時代のデータ像, ITmedia, 2006/06/28]
GoogleとGoogle提携サイトで微妙に検索結果が異なるというのは昔からそうなっているわけで、それは別に手を加えているのではなくてシステム側の問題だという話を聞いたことがあります。ちなみに米Yahoo! Search、Yahoo!に買収される前のInktomiも、Yahoo! Search (Inktomi)とその提携サイトでは検索結果が異なる(異なっていた)のですが、両社の検索担当者共に 「ポータルごとの設定の違い」と説明しています(Inktomiの検索順位を調査するために "Pure Inktomi"というのがあったくらい)。
また、
一般的には、ページランクが高いから高順位に行くという説明がなされているが、「そうした相関性も見られない。また、バックリンクの数との整合性も、Yahoo!で調べたものとは異なる」と明かす。[同]
別にGoogleはPageRankの高い順に並べているのではなくて、その他の多様な要素も加味して検索順位を決定しているので、当然PageRankが高くても上位に出てこないケースはたくさんあります。またGoogleが表示するバックリンクはあくまで”サンプリング”にすぎないのですから、そのデータを比較しただけで整合性がないのは当たり前です。
「皆さんも表示順位のランクを調べて欲しい。わたしが主張したいのはおかしいと思うのとともに、『なぜ、そうした順位になったのかユーザーの誰にも分かる形で示して欲しい』ということ。これは社会的責任だと思う」
Googleという私企業に順位アルゴリズムを公開する社会的責任はないと思います。