NECビッグローブ株式会社と株式会社博報堂は2007年4月5日、行動ターゲティング広告市場の形成に向けて協業を開始すると発表した。あわせて総配信数約4,000万の大規模な行動ターゲティング広告配信実験の結果も発表した。
行動ターゲティング広告とは、ユーザごとにサイトの閲覧、検索等の行動履歴を蓄積し、その行動特性から興味を把握することで、広告表示の際にユーザの関心にマッチした広告を配信するもの。自動車メーカーで実施した行動ターゲティング広告配信実験では、行動ターゲティングしなかった場合と比較して平均1.6倍、最大で4.1倍のクリック率を記録し、行動ターゲティングによる広告配信の有効性を実証することができたという。車種の情報掲載ページへのアクセス率も通常のバナー広告と比較して11.1倍、カタログ請求ページで20.9倍、販売店検索ページで30.2倍を記録した。
また、広告クリック率だけでなく、行動ターゲティング広告を配信した後の利用者の動きまで把握・分析することによって行動ターゲティング広告が、より能動的な情報収集行動をする利用者の獲得に有効である可能性を示したとしている。
実証結果を踏まえて、BIGLOBEは2007年6月より行動ターゲティング広告商品を発売する予定。また、行動ターゲティング広告クリック後のクライアントサイトにおける利用者行動分析サービスや、高い反応を示したグループのユーザがBIGLOBEを再訪問した際に、再度同広告クライアントのバナーを表示して、より能動的なユーザを送客するサービスなどを順次追加開発することを予定している。
BIGLOBEと博報堂が大規模な行動ターゲティング広告配信実験を実施