経済産業省は2007年7月25日、2007年度「情報大航海プロジェクト」モデルサービス実施企業について8件を採択したと発表した。
情報大航海プロジェクトは大量の情報の中から必要な情報を的確に検索・解析するための技術を開発するとともに、それらを用いた先進的な「モデルサービス」を実証することにより、技術の普及・展開を目指すもの。公募は2回に分けて実施されており、第1回ではNTTどこもと日本航空インターナショナルが採択されている。
今回の第2回目の公募は2007年4月18日から6月16日において実施、37件の応募があった。最終的に採択された事業者は株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、沖電気工業株式会社、財団法人国際医学情報センター、チームラボ株式会社、株式会社データクラフト、東京急行電鉄株式会社、株式会社ブログウォッチャー、株式会社モバイルジャッジ。これらモデルサービス実施企業が開発した共通の技術を見いだし、開発・普及を行うとともにプロジェクト全体のマネジメントを行う役割で株式会社日立コンサルティングが採択された。
これらモデルサービスをもとに今後、ユーザのプロファイル情報や行動履歴情報などをプライバシーを保護しつつ安全に収集・蓄積し他のサービスと組み合わせることでサービス提供を実現する「プライバシーに配慮した新たなパーソナルサービス」、画像・映像検索、対話型検索、感性検索などテキストを超えたコンテンツのアクセス技術開発をする「新たなコンテンツアクセス技術が生み出す次世代Webサービス」、社会インフラにおける日常業務段階からのリスク対策、医療情報の活用による高度な医療サービスの提供などの「社会インフラのIT化による新たなソーシャルサービス」の3つの実現を目指す。
「情報大航海プロジェクト」モデルサービス実施企業の決定について [経済産業省 商務情報政策局 情報政策課]