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米Google、検索結果にユーザの評価を反映させるテストを実施

Google Operating Systemの記事"Google Experiments with Personalizing the Order of Search Results "によると、Googleが一部のユーザ向けに、検索結果リスト(以下、SERP)を評価するためのボタンを設置するテストを実施している。[UPDATE: 2008/11/21 Google、検索結果を変更できる「SearchWiki」(サーチウィキ)を一般公開]

Google SERPに用意されたボタンは"like it" と "don't link it"の2つ。掲載されたリンクごとに設置されており、like it をクリックすると該当リンクは検索上位に移動し、次回同じキーワードで検索した時にもそのページが表示される。一方、"don't like it"をクリックした場合は検索結果リストから削除され、以後、同じキーワードで検索した時には表示されなくなる。

また、SERP最下部にはページを追加するためのオプションが用意されており、利用した検索キーワードに対して関連性があると思うページURLをGoogleに送信できる。送信した場合、当該キーワードで検索した際には検索結果の上部にそのページが表示されるようになる。

like it、don't like it を通じたユーザーのアクションが、全ユーザーの検索品質に影響するかについてGoogleは言及していない。

Google Experiments with Personalizing the Order of Search Results [Google Operating System]

http://googlesystem.blogspot.com/2007/11/google-experiments-with-personalizing.html

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これまで検索エンジンは、リンクというウェブマスターの意見に基づいたページの重要性の判断を行い検索結果を作成しているが、検索利用者の意見は反映されていない。このGoogleの試験は、検索結果の順序を決める際に利用者側の意見をどう反映させるかを研究するのが狙いと思われる。Search Wikiaのようなエディトリアル型の検索サービスも登場しようとしていることだし。

UPDATE

Google、「SearchWiki」を公開 - 検索結果をカスタマイズ (2008/11/20)

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