さて、検索エンジンがリンクを評価するポイントを理解したところで、Webサイト運営者側の視点から SEO の一環としてのリンク対策のお話に移りたいと思います。ただし、一口にリンク対策といっても、あなたが所有するWebサイト内のリンクを適切に設置する「サイトの中」の話と、あなたが所有しないWebサイト(つまり、他人のWebサイト)からリンクを獲得する「サイトの外」の話を分けて考えなければいけません。これはなぜでしょうか。
サイト内リンクの最適化と、サイト外リンクの最適化には大きな違いが1つあります。それは、リンク設置を決定する権利は誰が持っているか、ということです。つまり、所有するWebサイト内においてはどこのページから、内外問わずどこのページに対してどのような形式でリンクを張るのか、全て所有者であるあなたが決定できます。つまりサイト内リンクの最適化はWebサイト運営者が完全にコントロール可能であり、力量次第でいくらでも理想的なリンク対策が可能です。
これに対してあなたに所有権がない外部Webサイトについては、どこのページからどこのページに対してリンクを張ってもらうか、コントロールする権利は一切ありません。あくまでその外部サイト所有者の判断に委ねられます。外部サイトに対して「お願い」という形で希望を伝えることはできるかも知れませんが、相手がそれに従うか、それを強要することはできません。つまり、外部サイトからのリンク最適化はSEO実施者自身にコントロールする権利が基本的にないため、対策が非常に難しいという側面を持ち合わせています。
さらに、サイト内のリンク最適化で求められるものと、サイト外のリンク最適化で求められるものは異なっていますので、これを分けて対策を考えていかなければいけません。
(2005年1月)