米Yahoo!は2008年5月16日、開発者向けのオープンプラットフォーム「SearchMonkey(サーチモンキー)」を一般公開した。SearchMonkeyは先日発表されたYahoo! Open Strategy (Y!OS)の第1弾。
SearchMonkeyはサードパーティー(開発者)がYahoo! Searchのサービスやデータを利用してアプリケーションやウィジェットを自由に開発できるサーチのオープンプラットフォーム。検索ユーザーはSearchMonkeyで開発されたアプリケーションを利用すると、検索結果をカスタマイズしてより豊かな情報を得られるようになる。サイト運営者は、マイクロフォーマット(microformats)やRDFといったセマンティック・マークアップやXMLフィード、APIなどを使ってデータを構造化し、Yahoo!と共有することで自社の検索結果に様々なコンテンツを追加できるようになる。
たとえば、CitySearchやStumbleUpon、Epicurious.com、eBayが提供している構造化データを取り込むことで、開発者は例えばレストランなら料理メニューやアクセスマップへのリンクや連絡先、住所、地図といった関連情報を検索結果に表示させることが可能になる。見出しと説明文、リンクという簡潔な従来の検索結果が情報豊かになることで、検索ユーザーの検索体験を高められるようになり、またGoogleやWindows Live Searchとの差別化を図れる。Amit Kumar氏もSearchMonkeyがYahoo! Searchのキラーアプリになると発言している。
開発者はSearchMonkeyを使って「Enhanced Results」と「Infobars」の2つの種類のアプリケーションを開発できる。Enhanced Resultsは従来の検索結果を置き換えてリッチな情報を表示するが、このエリアに掲載するリンクはすべて当該サイトに限定される。対するInfobarsは検索結果の下に追加表示されるもので、このエリアは様々なメタデータを付与できる(サンプル画面参照)。
[UPDATE] 2008/06/05 Yahoo!、「SearchMonkey」アプリを集めた「Yahoo! Search Gallery」公開. SearchMonkeyアプリを利用可能に.
[UPDATE] 2009/03/16 ヤフーが日本国内でもSearchMonkey導入を検討していることを明らかに
SearchMonkey - Yahoo! Developer Network
http://developer.yahoo.com/searchmonkey/
The Monkey is Out and the Challenge is On [Yahoo! Search Blog]
http://www.ysearchblog.com/archives/000583.html
出典:Semantic Search and the Social Web ... and a Monkey より