Googleは2008年7月17日、コンテンツネットワークでの広告掲載において、これまで別々で設定する必要があったキーワードターゲットとプレースメントターゲットを統合し、同じ広告グループで管理できるようにアップデートした。日本でも対応ずみ。
コンテンツネットワークでアドワーズ広告の配信をする場合、指定したキーワードと関連するウェブページに広告を配信するキーワードターゲットと、指定したドメイン(サイト)に広告を配信するプレースメントターゲットがあった。今回のアップデートで両方を設定・管理できるようにしたことで、たとえば次のような利用方法が可能となった。
第1に、指定したサイトで、かつ特定のキーワードに関連するページにのみ広告を配信することができる。たとえば、特定のニュースサイトで「スポーツ」というキーワードを指定することで、当該ニュースサイトの全て(経済や社会、くらしなど)ではなく、スポーツに関連する話題を持つページにのみ広告が掲載できる。
第2に、キーワードターゲットでコンテンツネットワーク全体に広告を配信しつつ、特定のプレースメントにおいて入札価格を変更できる。たとえば、「SEO」や「SEM」というキーワードに関連するウェブページにCPC 100円で広告を配信するけれども、ROIが優れている www.sem-r.com というサイトにCPC 200円で設定する、一方でROIが悪い○○○というサイトは逆にCPCを50円に下げる、といった運用が可能になる。
今回のアップデートによる影響はコンテンツネットワークに限定されたものであり、かつオプションの機能であるため、広告主側は特に特別な作業を行う必要はない、ただしターゲティングを細かく設定することが可能になったため、コンテンツネットワークでのROI改善をするために運用方法を再度見直してみるのも良いだろう。
Use keywords and placements together on the content network [Inside AdWords]
http://adwords.blogspot.com/2008/07/use-keywords-and-placements-together-on.html
キードターゲットとプレースメントターゲットを同じ広告グループで管理できるようになりました [Inside AdWords 日本語]